月喰ウ蟲
そんな感じの一冊です。
パソコンで白痴も変換できないこのご時世にすごい一冊だなあ
というのが率直な感想です。
表題作「月喰ウ蟲」の近未来的で、同時にレトロな感じは、
大正時代を舞台にした小説を読んだときに感じる何ともいえない
郷愁にひたれます。
エログロへっちゃら、美しい絵がだいすき!そんな人にお勧め!
フィギッシュ
「月食う虫」とはやや毛色が違って、どちらかと言うと漫画らしい漫画の短編集です。
初めてこの作家の漫画を読むならこっちのほうが読みやすいかもしれません。
もちろん完成度は非常に高く、かって損はないと思いますが
フリークス趣味や耽美な世界観においては、個人的には「月喰う蟲」のほうが上だと思います、
天国に結ぶ恋 (1)
大越孝太郎の卓越した画力で展開される、シャム双生児の物語です。
この作品では実験的手法も、「月喰う蟲」のように突き出ていないので、
話さえ合えば、漫画好きの人なら読めるような内容だと思います。
時代は大正あたり。大きく変化した時代の闇を独特の視点で描いていると
思います。
この作者の描く女性は肌が白く見えるのは何故だろう、それも病的な白さ
を感じます。
生活の中の狂気が上手く描かれていて、非常に良い作品です。