パレスチナから報告します 占領地の住民となって
彼女はジャーナリズムに中立はないと言う。
反占領の立場から書いているのだと断言する。
彼女は、有名人、役人、公的機関を信用しない。
現地住民の生の声からこそ学ぶのだという。
彼女を衝き動かすのは、不正への怒りだという。
徹底した現場取材を行い、現地住民の何百という生の声に基づいて
記事を書いている。そのリアルな描写には圧倒される。
まるで自分も現地に実在しているかのようにリアルに迫ってくる。
住宅建設許可制の欺瞞については、
住宅の建設を許可しない、耐え難いほどのろのろと出すという戦術を
通して、「違法家屋」を次々と破壊していく。
法制度という偽装のもとに。
その批判の矛先はイスラエル政府と軍だけでなく、同じ論理に基づいて
パレスチナ自治政府をも容赦なく批判する。
私はパレスチナの教員組合について、その内実を初めて学んだ。
まるで、官製の労組とは別に、独立労組連帯を下から組織したポーランド労働
者達の闘いのように。
自治政府が四つの専売事業を独占していること。
これらの利益が年間予算が組まれる公の財務省財源には組み込まれず
裏資金として蓄えられていること。年間数億ドルにものぼること。
彼女は私はパレスチナ問題の特派員と呼ばれているが、イスラエルの占領政策
の現実をイスラエル国民にこそ訴えたいという。
「占領を生きている」という立場から、
ユダヤ人収容所へ送られた両親へのドイツ人の『無関心の好奇心の目』
「傍観者」にはならない。
それもまた彼女を衝き動かす本質的な要因の一つだろう。
彼女は『どっちもどっち』という立場ではない。占領こそが本質だと言う。
占領地からの撤退なしに、この問題の解決はないという立場だ。
確かに、入植地によって幾つにも寸断されたパレスチナなど、国家という名に
値しないと私も思う。
FOUR NIGHTS -4夜- [DVD]
本当は☆2.5くらいにしたい気持ちです。
ロッコ・シフレディの役柄はバイセクシュアルではあるのだろうけれど
ここまで複雑な関係性にはまると言うことは
相当病の闇が深いのではないかと考えられました。
監督さん自身も、そうなのではないかと思わされ
そうするとこの監督さんと言う人物に対する関心は生まれました。
複雑な関係性を表現しようとはしているのだけれど
結構ウーマンリブ的な主張が短絡的に感じられ
かなり挑発的で刺激的なシーンはあるものの
2夜くらいでも良かったのではと思うくらい
退屈に感じられました。
女優さんは顔も美しく
体もまずまず美しいですが
服を着てもわかる下腹部のたるみはイマイチで
確かにヨーロッパでは日本のように痩せていることが
女性の必要不可欠のようなことはないながら
腋毛が演出で生やされていたことも考えると
この下腹部のたるみも演出の一つなのかなと思いつつ
現実的過ぎるのも何だかなあと映画に入っていけない原因の一つだったかもしれません。
そんな中、ロッコの腰の動きは神業で
やはり餅は餅屋ではありませんが
唯一、映画に命が吹き込まれた瞬間だったと言えると思います。
ロッコのイタリアアクセントのフランス語も
舌足らずで可愛らしかったです。
監督の抱える人生の何かが表現の根幹にあるのだと思いますが
彼女自身昇華しきれていないためか
奥深さに欠ける作品に感じたのが残念に思いました。
ヘア無修正とは言うもののロングショットのみで
ぼかしは相当に入っていました。