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マツコの部屋 アンタがいるから素直に笑えないのよ 編 [DVD]
このDVDは、池田ディレクターが作った10通りのVTRを、マツコ・デラックスさんが評価する収録です。
・・で、二人しか出ないし、ボディアクションも少ないけど・・そのぶん、トーク(話)に魅力を感じます。
こう言う世界に人生をかけていますから、
マツコさんの気ずかい、こだわり、控えめな感性がカワユイところですよ。
とつじょ、男クサ!・・な、暴言的(舌ったらずな怒りかた・・)な言葉も、きれいな怪女?とのギャップがあって
小笑いを誘いますね。
しまいには、ナニに怒っているかわからない事態になったときは爆笑しまくりです。
ホンワリしながら、作品をながめて行くうち、マツコさんの笑いのツボと同じところがあって、
意外に共通性がありましたし、親近感もズッと深まりました。
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M2 デラックスなマスク
宴会芸のために購入しましたが、期待を裏切らない出来栄えです。
細部の造りこみもさることながら、ボリューム感と迫力がただごとではありません。
「地球にうれしい天然ラテックス使用!」「肌に優しい自然抗菌作用!」
のキャッチフレーズは本当かどうかわかりませんが、製作者の検印もついており、
安心の日本製商品をアピールしています。さすがは老舗のオガワスタジオ。
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続・世迷いごと
続で、面白いなぁと思ったのは、数人をワンピースにした構成。
一人で一つのコラムでは広がらない部分まで話が進むことで、マツコさんの語りが深くなっている。
マツコさんが、単なる御用コメンテーターでも、芸能ウォッチャーでもなく、業に近い人生を生きる女達に恋し憧れる一人の女性、同時に、その思いを文章に昇華できるコラムニストであることが改めて認識された。
テレビの中では仕事として毒舌をアテガワレルことが多いマツコさんだが、本書では何人かの人に心からの嫌悪や危うさを語っている。本当に嫌いなんだなとしての田中みな実と並んで、「好き嫌いはない」などと言葉を慎重に選びつつ、橋下大阪市長に感じる危うさだけに1章を割いている点は、マツコさんのストレートな政治意識と合わせて評価したい。
ナチスがユダヤ人より先に大々的に強制収容所に送り込んだ集団に同性愛者がいたことをどれだけの人が知っているか不明だが、過去の石原知事への嫌悪感・蔑視からみて、マツコさんは民主主義のカナリアとしてのマイノリティという自覚があるようだ。
そうした社会的発言者の意識は、他の方のレビューで話題の紗栄子についても明らかである。おそらく、マツコさんは紗栄子自体への興味は今更ないのだろう。その章のテーマがダルビッシュにあることからも分かることだし、そのテーマもマイノリティ、ここでは離婚された女性の弱さへの擁護である。
むろん、ガチガチの政治意識の高さを嫌うマツコさん(第11章での、世の俗論になびかぬまさかの連舫推しにも注目)なので、照れ隠し的な過激コメントに隠してはいるが、そういう部分を読者も掘り下げていくと、より本書またマツコさんを味わえるだろう。
その一方で、熊田曜子にそこまでの思いあるんだ、彼女でここまで深い話になるんだという章や、聖子・明菜・キョンキョンをここまで愛情深く纏めたコラムが過去にあったかという章など、変な言い方だが、人気者として余裕ができたことで、己の思いを落ち着いて纏められるようになったことで、完成度が高まったとも思った。旬の人への一言コメントではなく、マイナーだったり、過去の人だったりへの、それでも強い想いを描きこむことで、普遍的な人間考察に昇華されたというと「そんな気あるわけないわよ、バカか」とマツコさんの声が聞こえそうだが。
余談だが、ナンシー関世代の自分としては、彼女が見届けることなく、結果して圧倒的な嫌悪だけを残した中山ヒデちゃんとYAWARA先生を、マツコさんは偏見なくリスペクトしている点は興味深い。どっちが正解ということでなく、二人の違いを読み解く上での分かりやすい切り口だろう。
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世迷いごと (双葉文庫)
TVで活躍する姿はよく見ますが
本職はこちらという事で購入してみました。
マツコさんは基本的に
TVに生身をさらして生きているタレントに対しての
敬意があるのだと思いました。
だから芸能レポーターなんかにありがちな
そう言うお前は何様なんだという
キツイ言い方をしない
冷静さを持っていると感じます。
と同時に全責任をタレント個人に背負わせている
その後ろに隠れている
メディアに関わる大勢の人間の卑怯さを示していると思います。
一方で、大物タレントの強烈な個性を評価するあまり
その短所には目をつむる所があるのが
物足りなさを感じるのですが
それは「何も後ろ盾が無い」からという限界なんでしょう。
でも、自分が何かキツイ物言いをしているとき
それは本当に何の後ろ盾も無く言えてるのかという事を
意識させてくれます。
楽しめましたが
こういうタレント批評本は鮮度が大事だと思うので
買うなら早めに買って
読み終わったらすぐ売るのがいいと思います。
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あまから人生相談
かねてより「人生相談」って奴は
相談する側の「程度」も含めて
ネタの宝庫ではあると思うけど
マツコの人生相談は
彼女の芯にある「保守の王道」が出た
見事な回答ぶりで
問題の整理の仕方も見事!
鬱や状況で
問題から微妙に「安全な場所」に退避していると
思っている相談者に
「あなたの問題はここじゃない?」って
この内容がもし
「厳しい」と評価されるというならば
世の中どんだけおかしくなってるんだよっつう
本当の意味での
「コミュニケーション論」としても
一読の価値あり!
お奨めよッ!!!