ワカバのころ
昨年暮れに下北沢で偶然、ライブを聴いて、このアルバムを即買い。
ジャケットのちょっと内向的な感じとは裏腹にノリノリで、
かなりいろんなジャンルの、幅広い年代の音楽が栄養になってる印象。
おしつけがましさがまったくなくて、ひょろひょろっと心に寄り添ってくるのだが、
かといって人畜無害な訳ではまるでなくて、
音楽にも詞にもしょっちゅうドキッとさせられて全然飽きない。
永遠の球児たち―甲子園の、光と影
本当に面白いノンフィクション。
『高校野球を知り尽くした名将たちの秘話』
常勝横浜高校の監督と部長、さわやか清峰の監督とコーチ、勝者になれなかった
監督の話など、、、僕も同じ指導者として心を動かされました。
『甲子園で生まれたヒーローの物語』
ややもすると、松井・イチローなどメジャーリーグで現在活躍する選手達よりも
輝かしい成績を残した彼らの物語が語られている。
素晴らしいエピソードばかりでない。
* 松井を5打席敬遠した男の今
* スターとなった高校生の挫折
* 勝者になれなかった監督
どのエピソードも、その人間が残した足跡であり、手本にできる大切なものであった。
指導者の奥深さ、人生に通じる指導の大切さを大いに学べる本だと思います。
データベース入門 (日経文庫)
世の中にあふれる情報を管理する道具としてのデータベース。本書は個別のソフトを論じたものではなく、情報の分析・管理の概念そのものを、初心者にも分かり易く、コンパクトにまとめたもので、「データベースってなに?」という素朴な疑問に答えようとしたもの。
用語や概念になれないうちは読み進みにくかったが、全体的な位置付けがはっきりしてくると、データベースの奥深さと面白さを垣間見させてくれるました。データベースに取り組むきっかけになる、入門以前の初心者にお勧めです。
ハラがコレなんで [DVD]
「川の底からこんにちは」のヒロイン(満島ひかり)は、自分は『中の下』の女だから「ガンバルしかない!」と叫び、「あぜ道のダンディ」の光石研は「『大変だな』なんて、わかりきったこと言うんじゃねえよ!この時代におじさんやってんだぞ!」と啖呵を切る。この『ダンディズム』を本作では『粋』という美意識で貫きます。
監督は落語の世界にインスパイアーされたとインタビューに答えていますが、落語の世界観、デフォルメされたアニメのような描写、オーバーアクトの演者たち。さらに、主人公を演じる仲里依紗が、話が行き詰ると「それじゃ昼寝するぞ」と叫ぶ。こんな妙ないい加減さが物語を進めてゆきます。(笑)
また、監督が好きだという浮雲のシーンは色鮮やかで、理屈でなく雲や風の流れに身を任せて生きる主人公の生き方を象徴しています。
この主人公は、雨の中、濡れて歩いたり、腐ってそうな米を食べたりと、一番優先すべきお腹の子に一番「粋」じゃないことしてます。(苦笑) 母親や妊婦からは、全く共感を呼べそうにないキャラなんですが、でもそもそもコメディに共感もリアルも必要ないとも思うのです。共感やらリアルやらが重要な映画もたくさんありますよ。でも深く考えず頭空っぽにして、ただただ笑える映画も必要。それでいいんじゃないでしょうか。
「川の底から〜」では、おばさんの下着姿。「あぜ道のダンディ」では、突拍子もないタイミングで(童謡)ウサギのダンス。そして、今回は、やはりとんでもない所での出産シーン。
でも、あれで終わるのを『粋』ととるかどうか難しいところ。もう少し余韻が残るように、例えば、エンドロールにおまけ映像つけるとかして欲しかった。