Siamese Dream
多分、どの時代でも色褪せない奇跡的な作品ってあると思いますが、スマパンのこのアルバムは正しくソレ。 誰でも歳をとっても変わらない音楽への憧憬ってあると思いますが、私は中学〜高校生の頃にハマったBEATLES、STONES、WHO〜ジミヘン、ZEP…プログレ、グラムロックの数々。こうした呪縛があってか、もう「出尽くした感」があったのか、90年代のグランジ、オルタナティブは食わず嫌いなところがありました。(って言うか単に歳をとっただけ?) そんな中、ハマったのがハロルド作石のBECK(漫画)。ここでは、90年年代のグランジ・シーンを憧憬した中学〜高校世代が主人公で登場します。 漫画を読んで、改めてグランジをチェックする中で後れ馳せながらたどり着いたのがコレです。 漫画でのモチーフとしてニルバーナのカートコバーンとかクローズアップされますが、私は、この主人公のバンド(BECK)の奇跡的な凄さと危うさがスマパンと重なって仕方ありませんでした。 絵的には漫画の主人公たちとは似ても似つかないけど…たぶんコーガンのような七変化のボーカル、チェンバレンのドラムを始め演奏の巧さ、そして、何よりも、このアルバムのように捨て曲のないギリギリの緊張感など。バンドのメンバーにトラブルがあって壊れたりする危うさも何かそっくりですね。
シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)
クィーン父子が山火事のため山頂の山小屋に逃げ込むと、そこには題名の「シャム双子」を初めとする奇妙な人達が。そこで殺人事件が起きる。山火事の勢いから数日のうちに全員焼死する運命という状況の中で、何故犯人は殺人を犯す必要があったのか ? 状況設定と言い、「シャム双子」の登場と言い国名シリーズにおける異色作。
これだけの舞台設定を用意しながら事件は至って地味だ。普通、ミステリに双子を登場させる場合は読者を迷わすだけで、双子の一人(あるいは両方)が犯人になることはないというのが定番。しかし、本作では「シャム双子」ということで、もし一方が犯人だった場合、裁きはどうなるかという興味がある。
しかし、上記の期待は空振りに終わり、ダイイング・メッセージのカードに関するクィーンの推理もいつもの冴えが見られず、誤謬を繰り返すばかり。真相が比較的早い段階で、関係者の口から漏れるのも、ヴァン・ダインの「グリーン家」を思わせて、新鮮味がない。
最後の1頁で奇跡が起こるのだが、まあこれは致し方ないところか。日本での人気が不思議な程、地味な作品。
Siamese Dream
スマッシング・パンプキンズの全米アルバム・チャート10位にランクインし、 プラチナ・アルバムを獲得、人気を不動のものにしたセカンド・アルバム!!シングルM3「Today」がヒットし、日本でも初期の大ヒットを記録。今作は、重厚なリズムに2本のギター、静と動のコントラスト、ストリングスの美、アコースティック・サウンドが魅力的であり、スマパン・サウンドを確立した超名盤。当時はアンダーグラウンド出身者的マナーに欠けるため、賛否両論あったが音のみと対峙すると如何に完成度の高いロックだと言うことがわかる。
Siamese Dream
スマッシング・パンプキンズの全米アルバム・チャート10位にランクインし、 プラチナ・アルバムを獲得、人気を不動のものにしたセカンド・アルバム!!シングルM3「Today」がヒットし、日本でも初期の大ヒットを記録。今作は、重厚なリズムに2本のギター、静と動のコントラスト、ストリングスの美、アコースティック・サウンドが魅力的であり、スマパン・サウンドを確立した超名盤。当時はアンダーグラウンド出身者的マナーに欠けるため、賛否両論あったが音のみと対峙すると如何に完成度の高いロックだと言うことがわかる。