ケモノヅメ DVD-BOX
十代の頃に観てたら
「カッチョイーアニメだぜ!ホーッ!」と興奮していたかもしれないけど、もう製作者のエゴが胃にこたえる年齢になっちゃったしなぁ。
タイトル通り獣臭がするといいますか
ギャグもエロも肉食的感性でどうも受け入れがたい部分がある。
良くいえば草食アニメへのアンチテーゼとも解釈できるけどセイン津はやっぱり外人さんの精神支配じゃないかなーと思うのですが。
観て損した!とまではいかなかったものの
一般層にもマニア層にもススメにくい微妙なポジションの作品だと感じました。
勝手にしやがれの主題歌もハッタリ要素強い曲ですし。
笹井一個作品集 ガソリン
いろんな挿絵で気になっていた画師さんの初画集。
画集には珍しく「分厚くコンパクト」で縁取りもないのが(電話帳みたい)
なんだかこだわりを感じる。手が疲れないや(笑)。
コンピューターならではの連続絵(ループ絵、だっけかな?)に
肉感的な筆圧や手触りを感じるひと。
むしろ湿度だとか温度がある。
ものすごく「湿度」を感じる。なんだろう?
センスだけではない、勢いの在る「生の」筆力。
めったに画集を買わないんだけど、
久しぶりに手元に置いておきたくなった。
マインド・ゲーム [DVD]
ストーリー自体、そんなに難しいものでもない。
解かりにくいと言われる事もあるみたいだが、そうでもない。
単純だが、その真っ直ぐなテーマを思いっきりパワフルに
ハイパーテンションで描き上げてある。
これを劇場で観ようにも、近くの映画館ではやってなかった・・・。
内容も考えずDVDを衝動買いした。
買って良かった。友達に勧めたい。
あまりの力強さに、感極まって目が潤んだ。
『思い切って何でもやってみれば、何でもやれるんじゃないか。』
そんな気分にさせてくれる。
落ち込んでる時に大音量でこれを観たらきっと悩みも吹っ飛びそうだ。
日本が誇れる最強クラスのアニメーションなのではないだろうか。
四畳半神話大系 第1巻 [Blu-ray]
独白調の古風な文体を過剰に連ねることにより、文化系大学生の煩悶を
変態チックに描いた私小説ふうの原作と比べると、アニメならではの構成・演出・演技によって
より軽快な妄想ファンタジーとして仕上がっています。
〜主な特徴点〜
・4話構成であった原作を、全体の雰囲気を崩さないよう、印象的な台詞を
拾いつつ10話11本(最終回のみ前後編)に再構成
・またストーリー構成上の都合から、原作では基本1話完結の平行世界であったところ、
最終話に結末が来るようにSF(?)設定・演出が若干変更されている
・中村佑介原案のキャラクターデザインと、豪華な声優陣の演技により、原作キャラクターが
正しくアニメ的・妄想的にケレン味溢れる方向で演出されている
(坂本真綾さんの明石さんはドンピシャだが、よもや"ジョニー"まで喋るとは…
しかも檜山さんとは(7話以降)…)
原作の肝であった文章量だけで言えば、当然少ない(とはいえアニメとしては相当に多い)ものの、
構成・演出・演技が相俟ってアニメらしく原作再現されていると思います。「もしアニメ化されたら…」と
妄想していた向きには間違いなくお薦め。かなり楽しめました。