ヘルプマン!(14) (イブニングKC)
今回のテーマは「介護職員待遇編」の続きです。
介護職員や施設の実態を描き、新しい職員を探しながらも、
これからどうなっていくのかな?
と、期待して拝読させて頂きました。
結果として物語の展開は、やはり百太郎さんの破天荒な
行動でした。
この展開に対して、どういう風に思うかで、感じ方は変わると
思います。
現実にはありえないような展開でしたが、心に深く残る言葉を
学ばせて頂きました。
百太郎「うんこ洩らしたらかっこ悪いよな?今日会ったばかりの奴に
なんか死んでも見せたくねぇよな?
だったら・・・・
誰にならその糞まみれのケツを見せられる・・・・?
じじばばだって同じなんだよ。恥ずかしいし、できりゃ
こっそり自分で始末してぇ・・・
でも、できねぇから仕方なくオレらに任せてくれてんだ・・・
おむつ交換は・・・・じじばばが心底信頼している人間しか
手を出しちゃいけねぇ・・・・
オレら介護士の誇りなんだよ!
おまえらみたいなぺーぺーがおむつ交換の心配なんて
十年早ぇんだよ!
どうしてもやりたくなって、じじばばが合格っつって
くれるまでおむつには絶対触らせねぇ!」
とても深い一言でした。
結局は、介護をする人もされる人も同じ人間で、
自分がして欲しいことを相手もして欲しい。
当たり前の事ですが、今回改めて
勉強させて頂きました。
やっぱり、買っといて良かったです。
ありがとうございます。
ヘルプマン!(21) (イブニングKC)
あの日、その数時間前まであった街が、一瞬で消えた。
自分は幸い別の地域にいたので助かったが、その後の避難所の状態、食糧不足。
当時2歳の娘があんぱんを食べたいと泣いていたことが思い出されます。これは一生忘れる
ことがないでしょう。
本書に出てくる神崎君がぶつかる現実、悩み、試練、再び立ち上がるまでの経過は、同
業者である自分がそのまま現実にぶつかったことでした。
同業者だけではない、被災した方、被災はしていない一般の方、すべてに読んでほしい内
容です。おすすめです。
本書の中に、この国はいつもそうだ、必要な時に間に合わない。というセリフがありますが、
まさに現実ではないでしょうか。政治家のみなさん、福島原発然り、今回の介護保険制度の
改正然り、現場を見ていない非現実的なことばかりですよ。あなた方も読んだほうがいい!