ウイントン・マルサリスの肖像
ウィントンのデビューアルバムです。
この頃は、ジャズの伝統回帰がちょっと新鮮でした。
でも、基本的にウィントンは器用貧乏なんですね。
このアルバムもそうですが、以降のアルバムも、「いろいろやろうと思えば何でもできますよ。」的なノリです。
「ファッッツ・ナバロ風にも吹けるし、クラシックもできるんだから。」と言われても・・・
ウィントン自身の個性が未だに見えません。
ウンチクいろいろ披露されても、聞いているこちらは、そのうち飽きてきます。
まさに、"So What?"(だから、何?)と言う感じです。
何でもできるやつより、何かができるやつの方が信頼されるのに似ています。
ウィントンは古典的ジャズを復活させたのか?
それとも、ジャズを古典芸能にしてしまったのか?
微妙だ!
言い訳めいていますが、このデビューアルバムはそれなりに好きです。
ラヴ・トゥ・スウィング [DVD]
monetteの楽器を使っているウィントン。デコレイトの楽器をモネットからプレゼントしてもらった話や、クリニックの模様、ライブやインタビュー映像等満載のトランペット吹きには嬉しい1枚。絶対買って損はしないお勧め商品。特にチェロキーの演奏はドラム、ピアノ、ベースとの絡みがとんでもないことになってます。
ラヴ・トゥ・スイング [DVD]
monetteの楽器を使っているウィントン。デコレイトの楽器をモネットからプレゼントしてもらった話や、クリニックの模様、ライブやインタビュー映像等満載のトランペット吹きには嬉しい1枚。絶対買って損はしないお勧め商品。特にチェロキーの演奏はドラム、ピアノ、ベースとの絡みがとんでもないことになってます。
プレイ・ザ・ブルース(CD+DVD)
ライ・クーダーの「ジャズ」というアルバムに似ているような感じがします。ジャズではあるけれど、いろいろあるわけで、古き良き時代のアメリカの音楽を素晴らしいミュージシャンたちがかっこよくやってくれている。そんな感じです。私は好きですね。でも、好き嫌いはありそうです。
スタンダード・タイム Vol.1
いろいろ言われ続けてきたウィントンだが、私はこのアルバムの「キャラバン」1曲だけは好きで何度聞いたかわからない。むろん砂漠ではなく都会を疾走するキャラバンだが、昔のジャズメンには決して表現できない、1990年前後を生きていた人間ならではの時代感覚が見事に表れている演奏だと思う。一聴クールに聞こえるが内に込めたジャズ的熱気も存分にある。だから聴くと元気がでる。個人的に特に愛聴しているのは中間部でクールに昇り詰めてゆくマーカス・ロバーツのピアノで、木のハンマーが金属の弦を叩くその音色のオーディオ的快感と共に何度聞いても気持ちがいい。