東京大空襲―昭和20年3月10日の記録 (岩波新書 青版 775)
非戦闘員の大量虐殺を計画的、緻密に行ったアメリカに対して
怒りがこみ上げて来る著作である。原子爆弾に比べて,あまりに
広報がなされていない焼夷攻撃を中心とする日本都市に対する戦略
爆撃は,人員を殺傷することを最大目的とする。悪魔の爆撃を行った
カーチス・ルメイ。そして彼に大量虐殺の指揮をとらせたルーズベ
ルトとトルーマンを決して許してはならない。
平和のための名言集
書籍、スポーツ、ドラマなど、言葉が名言として残り、人を支える。
それらの言葉を集めた「名言集」の出版も続く。
が、「平和のための」というジャンルはなかった。
東京大空襲を体験し、子どもにおとなに絵本や映画などとなる原作を著してきた早乙女勝元さん。
10年を迎えた東京大空襲戦災資料センターの館長でもある。
企画から5年を経て、平和の糧となるさまざまな名言・名句が、一日一言366ページにまとめられた。
魯迅、毛沢東、石川啄木、山下清、朝日茂、ヘレン・ケラー、マザーテレサ、ネルソン・マンデラ、さだまさし、東ちづる、相田みつを、ブータン国王など、幅広い。
国境と年代をこえ、歴史を踏まえて平和を紡ぐメッセージ集。
未来が見えづらいいま、言葉の重みと想像力をかみしめて。
8月だけの報道や関心、「8月ジャーナリズム」ではない平和の糧として。
多くの人に届け、言葉を未来へつなぎたい、