イナカ者のカラ元気
通勤の車中で毎日聞いているが、まったく飽きない。全曲良曲。
すさまじきかな、望郷。「夢の総量は、空気であった」と吐息混じりに叫び散らす様には、
老荘思想を瞬息で理解したような感動がある。
全編、詩の刃が痛い。
友川さん、まだまだ元気でいてください。
まるで死にに行く空を探すがごとく、ラストに「ハタハタのうた」が置かれている。
伝説のフォークライブシリーズ VOL.2<ディレクターズカット版> [DVD]
友川かずきさんのファンです。
随分前にテレビ番組の「MTV」に出て2,3曲生で歌ってたのを思い出します。決してギターも歌もうまい人ではないのですが「何だこの説得力は?」というところがあって、特に「ワルツ」は感動しました。メロディーもさることながら鬼気迫るものに圧倒されました。
その「ワルツ」と私の一番大好きな「サーカス」が入ってるのでいいんですが、ソロのものであってほしかった。
ナインティナインのオールナイトニッ本 スペシャル 金 vol.4G (ヨシモトブックス) (ワニムックシリーズ 189)
2冊同時購入しました。
子供の頃、夢中で見ていた
水曜スペシャル、木曜スペシャルの
世界そのままに超常現象を真面目に
バカバカしく書かれています。
付属のCDも聞き応えありました。
友川カズキ 歌詞集 1974-2010 ユメは日々元気に死んでゆく
友川カズキを既存のジャンルに当てはめる間違った認識もあるようだが、
実際彼の音楽ジャンルは「友川カズキ」である。
歌詞集本体については他の方のレビューが秀逸ですので付録DVDについて。
ドキュメンタリー、ライブ映像、インタビューの2時間以上に及び、このDVDだけでも充分元が取れます。
前半は同行スタッフによるドキュメンタリータッチのヨーロッパ公演。60を超えて世間に再浮上してきた友川の実力を見せつけます。音質はイマイチの部分もありますが、友川自身の歌質には全く遜色はありません。むしろ貴重な映像を収録してくれた制作サイドへの感謝の方が大きく勝ります。また、本人の「逆」こだわりが見える雑談的なカットなども多々あり。1時間が短く感じます。
中盤から2010年夏の宮城ライブ。自身出身の東北ということも絡めた軽妙な毒舌と、気合が圧縮された歌唱とのギャップ。自分と同じ人間の体から出るとは思えないある種の振動に背筋の震えが止まらない。目の前に戦慄がある。固定カメラで飾り気は全くないが、逆にライブ会場にいるかのような仕上がりに。
最期は約20分に及ぶインタビュー。彼の音楽に触発される諸氏にはぜひ御覧になることをお勧めします。痒い所に手が届く鋭い質問から漏れ出てくる真摯な言葉の数々。どのようにして彼の言葉が生まれてくるのか、どのように生きているのか。彼の歌詞の裏側にある基礎のようなものが見えてくる。それらは決して彼個人的なものに収まらず、若い世代へ向けた強烈なメッセージでもある。
ドミューンでのライブを見た友人はライブ終了後、「何をどうしていいかわからない、体に力が入らない」と初めての経験に困惑していたが、そういった楽しみがこのディスクにもある。
本書を隅までしゃぶりつくしたいのなら、「2時間ぶっ続け」で御覧になる事をおすすめいたします。
青いアイスピック
本当の強さと優しさがなければ、他人にも優しくなれない。まして、ホームレスには。このCDの最初の曲はホームレスに対する静かで深い優しさに満ちている。友川さんはライブでも権力に媚びない姿勢で意見を述べられます。
「先行一車」という激しい歌にも「花あそび」という哀愁を帯びた歌にも、この混沌とした‘今を生きる’ための励ましのメッセージ感じられる。そして母親の死に直面した深い悲しみと天国の中原さんへのオマージュ――人生の哀歌と賛歌に感動します