はじめまして奈良
「はじめに」にあるように「奈良の初級編、手軽に廻れる奈良駅周辺のおすすめ」を「少しだけ、集め」たガイドブック。雑貨店主さんと雑貨ライターさんの手によるもので、食べ物屋さんばかりに偏っていない、すっきりしたレイアウトで情報が多すぎない、他のガイドブックにはない店を掲載している(満月アンティークやMLPショップなど)点など、ずいぶん役に立ちそうです。
でも、この手のガイドブックの傑作『乙女の金沢』に比べると、やや取材不足かなとは感じます。お寺や仏像のことは他の本でわかるので簡単でいいのですが、たとえば「奈良のおみやげ」だったら、ものの写真にページの三分の二も使わず、奈良漬けなりうちわなりの由緒のようなことを、もっと知りたいと思いました。
それと、食べ物屋さんについては、ランチやケーキセットの値段も小さく添えてもらいたかった。そうすれば、奈良の物価がだいたいわかるので。
とはいえ、ちょっとピンぼけ風の写真も、ゆるい感じのイラストも、奈良の空気感に合っているのでしょうね。旅行にはちゃんと携えていきたいと思います。
ブラックリストの私
依存:他のものに頼って成立・存在すること。
自分のことがよく判ってない傲慢な人がこれだろう。
買いまくる。食べまくる。借りまくる。……傾きやすい。
厳しいようだが、普段、物ごと中途半端で投げ出すような人がなりやすいかとも思える。自分の限界点が本来本当の世間標準的な限界点に比べれば全然低いということに気がついていない。
いや、認めたくないと。判ろうとしない。
何かひとつでも専門的に突き詰めて最後まで広く勉強すればいいと思うのだが、それをしない理由を問う。
この本を読んで自分と同じだと思う人もいれば、ムカつきを覚える人もいるだろう。自分は後者の方だが、だといって偉そうにしているつもりは毛頭なく。
早く自分を見つめて自覚してほしいと願っている。