スモーク・オン・ザ・ウォーター
これ、ワリと有名ですね。つうか、悪名高いっちゅーべきか。
なにしろ、ハウス・ビート(よく知らん)、DJ(よく知らん)にあわせて、
おなじみの歌をギ師匠がお歌いになります。
具体的に言うと、スモコンとBLACK NIGHTです。
いやあ、悪いことはないです。
ノリ自体はとてもよく、ギ様のこの曲の歌唱はもはや達人の極に達しておりますから。
バックがラップだろうが、ブルースだろうが、タンゴだろうが、演歌だろうが、
おそらく、寝言でも歌えるし、潜水しながらでも、メシ食いながらでも、
上手に歌われるでしょう。
ただ、こうも、無意味なバックにうるせえつっこみ入りで延々とやられると、
さすがにアキます。
おそらく、1回だけレコーディングして1曲のギャラで、6つものミックスを作られて、
メダマにされてしまったのではないでしょうか。
師匠のことですから。
製作側としては、オトナしく、シングルCDにしておいたほうが、
話題性優先ということで、スナオにヒットを狙えたかもしれません。
1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の題名に惹かれ手に取った、初五十嵐作品。
舞台は阪神淡路大震災、続いて地下鉄サリン事件が起きた1995年。
主人公は、中学浪人の息子がいる44歳の主婦美恵子。
腐れ縁の幼なじみかおりの借金を肩代わりしたことで、コンビニでパートを始める。
前半は、40代主婦の誰もが持っている、自分の力ではどうにもならない現実の鬱屈感、イライラ、迷いを描き、
後半は、そんな4人が「バンドを組んで演奏する」という目標を見つけ、なりふり構わず疾走する。
高校時代、ステージで演奏する先輩や同級生を羨ましく思っていた私。
主人公同様の悩みを抱えた40代主婦であることも重なって、
恵美子が自分のことのように思え、一気に読んでしまいました!
独り言のようなツッコミに噴出しながら、家族の絆・友情・達成感に涙があふれました。
文句なしに面白かったです。
Machine Head
ディープ・パープルが紆余曲折の上「イン・ロック」というアルバムでハードっぽいロックを指向して、そして確立させたのがこの「マシンヘッド」です。また「ハードロック」はイントロで決まると私に確信に近いものを植えつけてくれたアルバムです。全曲印象に残るイントロで始まっております。特に「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「ハイウェイ・スター」はディープ・パープルと無縁の人も知っているほど知らないうちに耳に入っております。ライブ・イン・ジャパンあたりから入ってきた方がこれを聞くと「意外と大人しい」と思われるかもしれません。そうですね、意外とおとなしめでゆったりめのテンポです。ここからスタートして、ライブで徐々に速く、過激になって行ったんだと思います。今のメタル系も含めてヘビィ、ハード的な概念が形成されるようになった原点だと思っております。そういう意味ではロック史においても極めて重要な1枚です。
ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター [DVD]
期待せずに入手したのだが、夫婦で見てて結構笑えました。
主婦がバンドを組む話。
キャストを見ずに再生したのだが真矢みきの化けっぷりが誰なのか最初気づきませんでした。
黒木瞳の弾けかた
しずちゃんのブリブリ衣装
女優陣の演技の意外性に引き込まれていった感じです。
練習風景があまり描写されておらず、成長の過程を追うことなくステージのシーンに突入したり、
コンビニ店長がなぜコンビニの床で寝てたか倒れてたのかよくわからないシーンがあり違和感がありました。
映画を楽しむというよりも、好きな女優の役回りを楽しむのに適した映画でなはいでしょうか。
でも続編が出たら見たいと思います。
1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター (A.L.C.DX)
1995年に不惑をいくぶんか超えた主婦が(一部を除く)バンドを結成するまでの100ページ余りが起伏の無いストーリーで退屈でした。平凡な主婦の日常(サラリーマンでも目的の無い人生は平凡)なので、そこは仕方ないですかね。でも次第にメンバーが揃ってゆき、第四のメンバーが登場するころになるとページを捲る指にも力が入るほど面白くなってきました。散漫な日常を送っている場合、当人も傍観者もかなり退屈なのですが、目的を見つけ、それに向かって邁進するようになると見る者も俄然面白くなってきます。ラストでスモーク・オン・ザ・ウォーターを唄うところは総毛立つような感動が味わえました。
難点を挙げれば、ヒロインが周りから言われる割には容姿を気にして無くて女性っぽさが無かったこと。かと言って良人や息子に心を砕く良き母親かと問われれば、そうでもなく良人にはただ従順、息子には遠慮がちで母性が強くも無さそうです。
言ってしまえば確かにオバサンなのですが、『パパとムスメの七日間』のパパにイメージがダブって最後まで払拭出来ませんでした。年齢が近いし、女性らしさが乏しい女性なのだから仕方ないのかもしれません。
また、いままでの作品と比べてお笑い度も抑え気味でした。感動のクライマックスに備えて敢えてユーモアを封印したのでしょうか。そうでしたらその目論見は成功していたと思います。
最後まで読み通した時、目頭が熱くなるのを禁じえませんでしたから。