咎狩白 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
トガリとはかつて週刊少年サンデーに連載され、高い画力と圧倒的な躍動感を併せ持ち絶大な支持を受けていたが、2002年に入ってすぐに打ち切られた不遇な漫画です、あともう少しで完結というところで終了しまるでジャンプのごとく「本当の闘いはこれからだ」といった具合な未完の作品でもありました。
それからおよそ7年半後に突然メディアファクトリーのコミックフラッパーで復活、そして遂にその単行本が発売されました。
サンデーでの連載、単行本を読んだ者ならば待ちに待った最高の作品だということはいうまでもありませんね。星5つで当然ですよ。
それも、連載再開に当たって一から設定を説明し直すといった、まだるっこしいことは一切せずに、残り1日といきなりクライマックスで手っ取り早くていいかんじです。
でも、この作品雑誌のカラーに全くあっていないのですが、大丈夫なのでしょうか?
なんにせよ、連載を許してくれた編集部と、連載を始めてくれた先生には大感謝です。
咎狩 白 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
素晴らしい。それしかいいようがないです。闇の中にまたたくかよわい光、それが命。この作者は生と死、そして光と闇に真正面から向き合って、ついに描ききったと思います。画力も圧倒的に向上し、迫力ある絵を存分に堪能することができました。中断していた年月は、作者を成長させるためには必要だったのかもしれません。中断したことがかえってよかったとすら思います。とにかく、完結させてくださってありがとう、としか言いようがありません。中途半端な結末にはならないと思いましたが、こんなに感動的に終わるとは思いませんでした。本当にありがとう!
先生、これからもがんばって!読者はみんな応援してますよ!!
トガリ (1) (少年サンデーコミックス)
かつて少年誌で連載され、異彩を放つ力強い魅力に溢れた作品が復刻された事に感謝です。
主人公は罪人、統兵衛。大昔に悪とされる罪を重ねつづけた男。
三百年の地獄の刑罰に改心することなく、「地獄から出る」ために一見木刀のような「咎狩」を受け取り、現代に現れる。108日で罪の実体化といわれる咎を108狩る事を交換条件に。
悪の強い心が「咎狩」を強くし、現代の悪人は自分の悪が咎により強く闇に染まる。
悪人自体を傷つける事は統兵衛を傷つけ、死を招く恐れもあるが、
咎を「咎狩」で倒し、罪を狩ることができる。
統兵衛を簡単にヒーローというのは、実は難しいかもしれませんが、
人間・統兵衛は共感する所も多く、またユーモアも交え魅力的です。
統兵衛の持つ悪と咎をもつ悪の対比は興味深く、やはり咎が狩られるシーンは快感です。
私はこの様にとても面白いのでおすすめします。