フィガロ ヴォヤージュ Vol.18 プロヴァンスとコートダジュールへ。(南フランスの幸せヴァカンス) (FIGARO japon voyage)
29歳、南仏在住です。この情報誌のように小さな街を網羅した本はあまりなかったため、現地在住者でもと
ても役に立っています。地球の歩き方にはない穴場がたっぷりで、ゆっくり南仏を回られる予定の方にはとっ
ておきです。軽くて持ち運びにも便利です。ただし、詳しいロードマップがついていないため、他のの地図と
の併用をお勧めします。また、本誌48ページのCucuronの案内にあるNotre-Dame de Beaulieu の写真は隣
町AnsouisのEglise St.Martunのものが間違って掲載されています。
プロバンス物語~マルセルのお城~〈ワイド [VHS]
1904年、プロヴァンスの丘の別荘で過ごした夢のような夏休みが終わると、マルセル一家はマルセイユの街に戻り、また日常の生活が始まった。しかし楽しかった夏の思い出、大好きな丘に思いを馳せるマルセル少年は、授業中も上の空。そんなある日、マルセルは高等中学校リセの給費生選抜試験を受けることになった。勉強漬けのマルセルを気遣う母オーギュスティーヌは自分の保養も兼ねて、一家は週末を丘の別荘で過ごすことにする。・・・
夏、田舎で過ごす楽しい日々。永遠に続くと信じていた幸せな少年時代の思い出が、南フランスの美しい田園風景と仲良しの一家を通して珠玉のように語られています。威厳があって家族思いのお父さん、優しくて気品に満ちたお母さん、絵に描いたように幸せの一家に、ほのぼのさせられること間違いありません。思わぬ事件もあるけれど、マルセルの美しい思い出として綴られるこの物語、終始幸せな気分にさせてくれます。
映画製作までにはドラマチックな経緯があるようだが、出来はまあ普通。地方教師の父と優しい母に守られたプチブル少年時代の夢のような思い出の物語。それは伝わって来るのだが、原作者が持っていたであろう甘酸っぱいような切ないような過去への哀惜、という、この物語の核となるべき部分が希薄にしか映像に表れていない。悪くはないが、特筆すべきものはない。シナリオと合わせて語学教材として適。
プロヴァンスの贈りもの [DVD]
時代モノや刑事モノなどどちらかと言うとハードな役柄が多いラッセル・クロウ主演のプロヴァンスの
ぶどう園を舞台にした軽快なヒューマンドラマ。監督は名匠リドリー・スコット。
リドリー・スコットといえば『ブラック・レイン』『テルマ&ルイーズ』そして『グラディエーター』と、
こちらもハードな作風を連想するのだが、この映画はそういったイメージを破るような軽いノリの肩の力を
抜いて楽しめる映画。
ラッセル・クロウがこんなにイキイキと演じている役を見るのは初めてと思えるほど役柄にマッチしている。
今まで彼が演じたハードな役柄がそっくりそのままマックスと言う敏腕トレーダーに反映されているようだ。
他にもヒロインを演じるマリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ』)や主人公マックスの少年時代を
演じるフレディ・ハイモア(『チャーリーとチョコレート工場』)と叔父さん役のアルバート・フィニー
(『ビッグ・フィッシュ』のお父さん)がイイ味を出している。
南仏プロヴァンスのシーンが自然光をたっぷりと取り込み眩しいくらいのシーンが続くのに対して、
都会を象徴するロンドンのシーンはブルーがかっていて暗いトーンにしていたのが印象的だった。
日頃から時間に追われている都会人が、田舎のゆったりとした生活・時間軸に触れるにつれ、自分自身を
回復していく。とかく都会に住んでいると、物事の考え方が複雑になりがちだが、シンプルに生きてみたら・・・と
提案されているように感じた。
うーん、ダイアン・レインの『トスカーナの休日』も良かったがこちらもかなり良い。
私の行ってみたい場所にプロヴァンスも名乗りを上げたのは言うまでもない(笑)
あ、この映画、サントラもオススメ。
特にハリー・ニルソン(マライア・キャリーがカバーした「Without You」で有名)の使い方がにくい!
【DreamTower】