日本人ナースはなぜアメリカで評価されるのか? -アメリカ看護師試験「NCLEX-RN」の合格者に学ぶ成功論
アメリカ看護試験の入門書として、細かい点までよくまとめられている。
ここまで具体的にこの資格試験の概要を書いている本はおそらく初めてだと思う。
ただ、ここまで親切に手続き面の詳細が必要であったかは疑問・・・。この試験を受験するぐらいの人なら、手続きぐらいは自分でできると思うし、その分、もっとアメリカの情報があっても良かったかなと思った。
一方で、アメリカで働くことだけを目標にしたような本ではなく、資格を取得した先に何があるのかを実例を交えて紹介している点は非常に良い。
また、インターネットなどで、簡単にアメリカで就労できるとうたっている情報が多い中で、それをきちんと否定していることは、この書籍の信頼性を高めている。
これからますます英語などの外国語を使った仕事は増えていくと考えられる中で、海外資格取得をキャリアアップのためにどのように位置づけるかということが、この本のテーマだと思う。英語を使えるナースを目指す人には、数少ない情報源となると思う。