スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ
実は久しぶりに今のジャズファンク、私の世代ではフュージョンを上原ひろみがフィーチャーされた、このアルバムがグラミーを受賞したので聴いた。正直聴き始めは・・・・なんか退屈だぞ!・・・と思ってやっぱりスタンリークラークも商業ベースに乗っかりやがってと聴いていた。段々上原のピアノの音やフレーズが耳に入ってきてラビリンスで“カッコイイ”これだよこれ!これを期待してたんだよって感じでアルバムを丁寧に聴いた。好みになるが上原のピアノが綺麗だし女性らしからぬ本田竹廣ばりのタッチのものもあるし、これはこれでアリだなと思った。
やはりお勧めはラビリンスだ。シンクロナイズドも好いしドライブ感がたまらん。チックコリアとのアドリブデュオでは私はあまり良い印象が良くなかった上原。そういえば、CXのいいとも!のテレフォンのときはあのアルタにアコピを持ち込んで格好良かったな。
Stanley Clarke Band
Stanley Clarkeを聴いてみようと思って購入。1枚に二人の鍵盤奏者が入っているのが、日本の上原さんファンにはどう感じられるかわからないけれど、二人の違いやそれぞれの役割など感じられるのが面白かった。Stanleyからみると非常に若いプレイヤーと一緒なわけだけれど、ルスラン・シロタ作曲のSoldierとか上原さん作曲のLabyrinthなど、情熱的な音楽に心打たれるし、ブラスセクションが入っている曲もあるし、ギター、Stanleyのダブルベースやエレキベース、色んなブリリアントサウンドを1枚で堪能できるお得なCDだと思います。結構深いと思う。
ジャズ・イン・ザ・ガーデン
これはあくまでベーシスト、スタンリー・クラークのリーダーアルバムである。しかも、彼としては数少ない全編アコースティックサウンドである。だから、スタンリーの特にウッドベースの超絶テクニックのファンである私には、たまらない作品だ。しかし、彼には過去にも「Standards」というアコースティックトリオの作品があったが、それと比べて決定的に違うのは、上原ひろみの存在だろう。彼女の才能あふれる個性とスリリングなプレイがスタンリーとレニーにうまく溶け込んで、オリジナリティー溢れる演奏を展開している。ただ、上原のエレクトリックなサウンドのファンには合わないかも……。