まむしの救世主キングちゃんのきっちり動画研究所

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イラストクワイ河捕虜収容所―地獄を見たイギリス兵の記録 (現代教養文庫 1109) 著者はもともと画家であったので、日本軍の捕虜になったときの体験を、自らの文章とイラスト・それに添えた説明のコメント(→当たり前だがこれが「英語」なので妙にリアリティが有る)によって編まれた本である。
文章だけで読むのと違い、かなりひんぱんにイラストが出てくるので、ときどき息をのむ場面もあったりする。
栄養不足と不衛生のため皮膚病になった仲間たちの、大きな「穴」があいた身体や、脚気のために異様にむくんだ下半身。日本軍に「あぐら」で座ることを強要されるため、いつのまにか“背”“ガニ股”の日本人そっくりの姿勢になってゆくイギリス兵のみじめな姿。
なにせ、経験した本人が描いているので、イラストの1ページ1ページが、リアルである。
文章も読みやすいが、やはり、数多くのイラストによって与えられるインパクトは大きい。

ダグ(DUG) ヒート-1 DG-1100 ジェットボイルを購入しなくてもコストをかけずに早湧かし出来る方法が、ヒート1です。
ほとんどのコンパクトストーブに載せることが可能です。
使用に当たっての基本ルールは炎が鍋底のエクスチェンジャーから炎がはみ出さないこととなっています。

熱を溜めるエクスチェンジャーの底部分は平面になっているので、安定してゴトクに載せることが出来ますが、ゴトクに波状の刃がついている場合は、他のクッカー同様その形状によって滑りやすく安定感が幾分悪くなる場合があります。
またエクスジェンジャーがついている分、重心が高くなるので、安定感を出すために4本ゴトクのストーブの方が良いかもしれません。
鍋底サイズは直径115mm、エクスチェンジャー底面(ゴトクを受ける部分にもなります。)幅21mm、炎を当てる内径は74mm以内になります。

実際の使用感ですが、平地はもちろん高度2,600付近でも10g程度のガス量で700ccのお湯を沸かすことができ、燃料節約になりました。
ジェットボイル購入に踏み切れなかった方には朗報です。
材質も硬質アルマイト処理されていますが、滑面処理ではないので水切れは若干悪いです。
しかし、厚みがしっかりありザックの底に放り込んでも歪むことはなかったので、耐久性はかなり高いものと思われます。
エクスチェンジャーがついていることを除けば、他のクッカーとの違いは特にありませんので、ポット型コッヘルを使用していた方には違和感は無いと思います。

アルコールストーブではどうなるのか、特性上炎は直噴ではありませんが、エバニュー・アルコールストーブスタンドDXセット ・EBY255で試してみました。
ゴトクが81mmありますので、安定感には欠けますが載せることはできました。
炎もヒート1の底面に全体に当たり、7℃/500mlの水を30ccのアルコールで余裕を持って沸騰させることが出来ました。

熱を効率よくクッカーに伝えるエクスチェンジャーの存在はとても大きいです。
プリムスからもイーターパックライトのような類似製品が既に発売になっていることからも、今後のクッカーには熱効率を高めるパーツが搭載されることが多くなってくることが予想されます。
システムの低重心化のために平鍋にも、エクスチェンジャーの搭載を期待せずにはいられません。

ゴインキョとチーズどろぼう―チュウチュウ通り1番地 (チュウチュウ通りのゆかいななかまたち) 「デルトラ・クエスト」シリーズで大人気を獲得したオーストラリアのべテラン女流児童文学作家ロッダさんのミニ動物童話の新シリーズの開幕です。このシリーズは全10巻で毎回主人公が変わってユニークなネズミたちが大活躍します。一話は表紙イラストを入れて正確に48頁と短いですし、小さなお子さん向けという事もあってそんなに複雑な物語は期待できませんが、それでも人間の世界で起こるさまざまなドラマをモデルにして、ネズミの町の住人たちの物語に置き換えた‘ちょっといい話‘が楽しめます。また、さくまゆみこさんの訳、たしろちさとさんの絵で作者ロッダさんの作品のイメージをふくらませ、女性3人で作られたとても優しい仕上がりの絵本になっていると言えるでしょう。
ネコイラン町のチュウチュウ通り1番地に住んでいるゴインキョは、大きなお屋敷にどっさりとお宝チーズを持っています。ある日ゴインキョはドアの手前で一通の手紙を見つけますが、それはお年寄りへ泥棒に注意を呼びかける警告文でした。
このお話はひとり暮らしの老人ゴインキョを騙してお宝を盗もうと企む悪い泥棒と、偶然に家に忍び込んだ家なしの貧しい若者ネズミ、そしてご近所の大勢のネズミたちが登場して繰り広げるミニ・ミステリー風ドラマになっています。作者は元々大人のミステリー作家だった方ですが、この絵本のトリックはいたって単純で誰もがすぐに仕掛けに気づくでしょう。でもこの本で作者が言いたかった事は、悪い行いは長続きせず必ず滅びる、困った時はお互いに助け合うご近所づきあいの大切さ、貧しい若者を見捨てずに助けてあげる思いやりの心、世知辛い世の中でも決して心をひねくれさせてはいけないという教え、お金持ちが物を自分ひとり占めにしないでみんなで喜びを分かち合う寛容な心、等々だと思います。とてもシンプルな絵本ですが人として大切な事を教えてくれる中々に意義深いシリーズだと感じまして2巻以降も楽しんで読もうと思います。

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