スコア ボロディン 歌劇《イーゴリ公》より ポーロヴェツ人の踊りと合唱(ダッタン人の踊り) (Zen‐on score)
「イーゴリ公」は遊牧民族と戦った中世ロシアの英雄を主人公とした作品である。「ポーロヴィッツ人の踊り」は古くは「ダッタン人の踊り」で知られた曲であるが、民族的にはポーロヴィッツ人が正しい。
捕虜になったイーゴリ公にハン(遊牧民の首領)が自分の力を見せつける宴会シーンで演奏される曲である。この説明からはハンを称える勇壮なメロディを想起するが、ハンに遠方から連れてこられた奴隷の踊り子達の望郷の念も込められている。哀愁と強烈さという多彩なメロディが特徴で、ロシア音楽の奥深さを感じさせる。
ボロディン:交響曲全集
~ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ等とともにロシア五人組と称されるボロディンは「中央アジアの草原にて」など管弦楽作品に素晴らしいものが多い。交響曲は第二番が古くから親しまれてきた名曲。
しかし録音となるとめぼしいものが乏しかった。スヴェトラーノフの全集はできばえに関わりなく貴重なものであるが、これは民族色も豊かで、オーケストラ~~も凄まじく鳴りわたる豪快な演奏。木管ソロも十分な技量を備えていて、大満足のいく名演奏だ。~
歌劇『イーゴリ公』の物語に一貫性を持たせ、曲を並べ替え再構成したもので、俳優が演技し、歌手が吹き替えをしています。
古い映画なので、画質・音質(モノラル)共に良いとは言えませんが、歌劇『イーゴリ公』の入門には手頃です。また、物語の最後に史実にはないイーゴリの再出陣があったり、そこに持ってきたプロローグ最後の合唱の編曲など、ゲルギエフ指揮のマリインスキイ新版に通じるものがあります(キーロフ・マリインスキイ劇場の伝統的な『イーゴリ公』の解釈なのかも知れません)。
「ポーロヴェツ人(だったん人)の踊り」の振り付けはフォーキン版。
歌手と役者を分けたことにより、イーゴリの息子ヴラヂーミルとコンチャク汗の娘とのロマンスが若々しく魅力的に見えます。
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」映画版 [DVD]
歌劇『イーゴリ公』の物語に一貫性を持たせ、曲を並べ替え再構成したもので、俳優が演技し、歌手が吹き替えをしています。
古い映画なので、画質・音質(モノラル)共に良いとは言えませんが、歌劇『イーゴリ公』の入門には手頃です。また、物語の最後に史実にはないイーゴリの再出陣があったり、そこに持ってきたプロローグ最後の合唱の編曲など、ゲルギエフ指揮のマリインスキイ新版に通じるものがあります(キーロフ・マリインスキイ劇場の伝統的な『イーゴリ公』の解釈なのかも知れません)。
「ポーロヴェツ人(だったん人)の踊り」の振り付けはフォーキン版。
歌手と役者を分けたことにより、イーゴリの息子ヴラヂーミルとコンチャク汗の娘とのロマンスが若々しく魅力的に見えます。