人生解毒波止場 (幻冬舎文庫)
町山智浩氏が、解説が凄いので単行本を持っている人にもおすすめ、と言っていたので、根本氏のあとがきと町山氏の解説を読む。
解説では、驚愕、本当に凄まじい事実が書かれている。
町山氏の文章も、名文。
本文は、これからじっくり読みます。
自分は恥ずかしながら単行本の方を所有していなかったので、これから読んでみるつもりです。単行本のほうは、写真等が充実していたはず。
波止場日記―労働と思索
著者の哲学者としてのことばの中には暗誦したくなるような鋭いものもあれば、逆説的にとれて理解に自信のもてないものもある。それは私自身の歴史一般に対する無知に端を発しているからだったり、著者の考え方が既成観念、一般論を木っ端微塵にするほどラディカルだからであったりする。おかげでこの本はポストイットだらけになってしまった。だからこそ再読の愉しみもあるわけで、本棚でなくいつも手に届くところに置いておきたいと思う。
ホッファーの労働者、哲学者としての二重の生活が読書の二重の愉しみとなっているところもユニークだ。毎日の生活の中で特にこれといった理由もなく楽観的になったり悲観的になったりする気持ちが愛しいほど率直に書かれている。彼は特定の雇用者の雇われているわけではなく、その日毎に貨物を下ろしたり、積んだりする船のために働いているため、一緒に働く面子も変わる。各々の仕事仲間の叙述が生き生きとしていて小説を読むような面白さがある。
50年近く前に書かれ、この50年で世界は激動したのにホッファーの言説は古びれていないばかりか、今だからこそ、その重さが余計に感じられる部分も多い。たとえば旅行中の旅人同士が旅先では譲り合いのマナーをもっていることをひきあいにだして、世界中の人間が自分はよそから地球にきた「お客さん」と考えればもっと他者に対して相手の立場を尊重するようにふるまえるのではないかといってるところなど、世界の大地主、救世主といわんばかりにふるまうブッシュやトニーブレアに聞かせてやりたい。「自由」とうまくわたりあっていけないタイプの人間が力で他者を抑えてつけようとするというコメントには長年のくすぶっていた疑惑が晴れたような気持ちになった。
波止場 [DVD]
男達の殴られる痛みが伝わってきます。
物理的な痛さだけではなく、過酷な労働と搾取、出口の見えないマフィアの支配、
暴力の怖さと痛さがモノクロの画面からこれでもかと・・・。
社会派映画の真骨頂だと思います。
実話ですから当時の観客はもっと共感したろうな、と思います。
問題提議の明確な制作者、演技力のある(クセもある)俳優達が素晴らしい。
マーロン・ブランド、リー・J・コッブ、カール・マルデン、ロッド・スタイガー、
全員が映画界を支えた個性派名優です。
歴史に残る映画を選ぶとすれば5本の指に入る傑作だと思います。
人生解毒波止場
町山智浩氏が、解説が凄いので単行本を持っている人にもおすすめ、と言っていたので、根本氏のあとがきと町山氏の解説を読む。
解説では、驚愕、本当に凄まじい事実が書かれている。
町山氏の文章も、名文。
本文は、これからじっくり読みます。
自分は恥ずかしながら単行本の方を所有していなかったので、これから読んでみるつもりです。単行本のほうは、写真等が充実していたはず。