アドレナリンドライブ [DVD]
「ウォーター・ボーイズ」「スウィングガールズ」が大ヒットして、コメディ映画監督として地位を確立した感のある矢口監督ですが、あらためてこの作品を観てみると、破天荒な展開で、面白いキャラも多いしギャグのレベルが高い。これはジョビジョバの力によるところが大きいが、声をだして笑っちゃうシーンが多かった。また、ストーリー展開が非常に重層的でかつ軽快。
ギャグ以外でも印象的場面は多い。地味で真面目で後輩からもアゴで使われるような看護婦静子(石田ひかり)。メガネを外し、髪を切り、服をかえ、どんどんキレイになっていく静子を目をまんまるくして見詰める悟(安藤政信)もいい。黒岩と婦長の絡みも泣かせるし、冒頭の鈴木と上司とのやりとりも面白い。とにかく名場面の連続。
恋愛の要素が加わったのも特徴的。ナンセンスギャグだけでなく、ドラマとしても観客を引きつける。最初から最後までキャラが変わらない悟と、自分の中の願望や本質を見事に具現化させて大変身を遂げる静子。でもそれは、悟という起爆剤があったからこそ。ラストの二人はなかなかお似合いだし、爽やか。
再発で値段もこなれてきたのでこのDVDは、一家に1枚とまではいかないものの、買いでしょう。
第二の産業分水嶺
郡然、ネットワーク系科学の本で紹介されていた良書。
本書で書かれている製造業に限らずとも、大量生産型のツリー型の組織か、クラフト型のリゾーム型の組織か、議論の決着はつかないまま両者が混在している。
そんな二つの型が歴史の中でどのように立ち振る舞って来たかという点から、それぞれの特徴や欠点を明らかにして行く。ネットワークの科学の本とは違って、実際に起きた歴史を辿って、それぞれの型がどのような衰退と繁栄をもたらし合って来たが書かれているので実感を持って、二つの型の違いを感じ取る事ができるのではないかと思う。また、素人としては知識の足りてなかった近代以降の歴史の流れを知る良い機会になったし、歴史の流れがそれぞれの国の性格をどのように特徴づけて来たかも非常に明快に書かれているのでうれしい。
今日、企業-企業間、顧客-企業間の境界が曖昧さを増して行っているなかで、一度その前段階の歴史を振り返ってみるのも、おもしろいように思う。
「第二の産業分水嶺」という言葉自体は建築生産の分野でも当然のように使われている。東大の松村先生の授業の最後の講義のタイトルも「第二の産業分水嶺」だった。コンピュータ技術の発達やWebの成長、そして経済計画や都市計画における基準の変化を考えていく上で、計画を支えるあらゆる「生産」システムがどのような可能性を持っているのか、またその歴史を知るには大きな力となってくれることは間違いないように思う。
「変盤vol.1~変態降臨 僕絶倫!~」(TVアニメ「変ゼミ」サントラ&DJ-CD)
このようなネタでも糞真面目に最高のクオリティーで制作してしまうジャパニメーションに乾杯!
変ラボについては、石田さんがいい味出していますし、
サントラは作曲も独創的で、音質も素晴らしいです。作曲の横山克先生は最近ではフジテレビのTVドラマ「蜜の味 -A Taste Of Honey-」の劇伴なども担当されているようですね。本格的な実力派だと思います。
探偵!ナイトスクープDVD Vol.14「ゾンビを待つ3姉弟」編
小生、ナイトスクープがまた、大ファンでして毎週ハードディスクで録りためています。絵本をなかずに読みたい、将棋ボクシング、プロポーズ大作戦2などがお気に入りです。ハードディスクにも20回分くらいあるのにDVDも買って何度も何度も見ています。気に入ったのは5回以上見てますね。休みの日はネットをいじりながら探偵ナイトスクープをテレビで流しています。DVD化してくれないとハードディスクから消せないです。リクエストしていいならこれとこれとか、言いたいお気に入りのが沢山あるのですが毎回DVDが出るたびにああ、これが入ってたかと納得することが多いです。どちらかというと西田局長になってからのほうが思い入れがあるのでホンとに何回も見ています。ちょっとDVDの内容とずれますが最近の放送で傑作だと思うのはブーメランパンツを凍らせてブーメランの様に投げると戻ってくるかというのがあり、これは後世に残してほしいと思います。