bivouac
星5つの理由ですが、4年越しの新アルバム!という所が大きいかもしれません。
ただ、ボリュームが少ないので、星4か、5か迷いました。
しかし、新鮮なindigoらしいメロディが素敵だと思いましたので、5つ。
一曲目の「ONE LOVE」良いですね。
導入らしい、耳に残る鮮やかな歌です。
五曲目の「青くきらめく」はやさしい曲です。
いずれもポップな曲調で、リラックスさせてもらっています。
押し付けがましくない純粋さが魅力だと思います。
HAPPY BIVOUAC
同じようなジャンルの音楽は数多くありますが、ピロウズの曲は歌詞に個性があるように感じます。
舞い上がっている時の浮ついた気持ちを客観的に言葉にしたり、落ち込んでいる時の沈んだ感覚を微妙な言い回しで表現したり…。
カッコイイメロディに合わせてその場限りの気持ちを歌詞にぶつけた曲はたくさんありますが、ピロウズにはそういう投げやりな子供っぽさが感じられないのが不思議でした。
一瞬、何の事を言っているかあやふやに感じる歌詞が、私たちが目をそらしがちな嫌な部分のことを突いていたりするのにもハッとさせられます。
カッコイイんだけど青臭くない。そのクールさが魅力です。
新編・風雪のビヴァーク (yama‐kei classics)
山は好きですが登山をするわけでもなく
登山についての知識もないですが
この本はとても好きです。文章がすばらしい。
戦前戦後、登山家として名を馳せ
若くして遭難死した松濤明さんという方の残した
山行きの紀行文をまとめたものです。
死の間際まで書き続けた遺書というか
家族や山仲間に残したメモは壮絶のひとことで、
これを読んだお母さんはどんなに悲しかっただろうと
居たたまれない気持ちになります。
しかしこの本の中で自分が好きなのは
松濤さんがあちこちの山を登って残した紀行文の方です。
これが17、18才の少年が書いた文章なのかと思われるほどに
完成された、それでいて瑞々しいものばかりです。
彼の見た3000m級の山頂からの風景が、そのまま目に浮かぶよう。。。
直筆のルート図なども載っていますが、絵も上手です。
ものすごく頭の切れる、山への熱い情熱を持った男性だったのかな?と
勝手に想像していますが、これに合わせて読んだ
「二人のアキラと美枝子の山」という本は
女性の目から見た松濤さんの姿を垣間見ることができ
とても楽しめました。こちらもお勧めです。