101回目のプロポーズ [DVD]
・レビューはココ最近始めたので
少し古い作品もレビューしておこうと思います。
・”笑い”と”感動”双方のバランスが絶妙、
月9の最高傑作ですね。
『やまとなでしこ』と双璧を成しています。
・感動的な台詞が随所にちりばめられています。
他の方が武田鉄矢演じる星野達郎の台詞を中心に
紹介しているのでそれ以外からチョイスします。
最終話で、真の愛に気付いた浅野温子が
これまで犯した数々の失敗を反省し
「星野さんに会わせる顔がない」
と弱音を吐いて諦めようとするところを
妹の田中律子が叱咤激励する場面:
★「どんな顔だったいいじゃない。
誰だってそんなに強くないでしょうー。
弱いところいっぱいあって、星野さんだってそういう弱い
ところ全部、裸になってお姉ちゃんに見せてきたんじゃない。
お姉ちゃんだって弱いところあって当たり前だよ!
「あたしは駄目な人間です」って、
そういう顔していけばいいじゃない。
そういう顔していけばいいじゃない。」
・ココ以外にも泣ける場面も、笑える場面も数限りなくあります。
このドラマをオンタイムでは見られなかった若者が今見ても
古くはありません。
月9がよみがえる日はあるのでしょうか!?期待して待ちます。
※今後の業界への期待
現役のドラマ制作者にも是非見てもらいたいです。
良い作品を作れば今でも視聴者は必ず付いてきます。
逆にジャニーズや吉本芸人などを安易に使っても
視聴率が取れるドラマには絶対になりません。
感動的なドラマに”木村拓哉”は必要ないのです。
安易なキャストを止めて、台本、演出、そして演技力のあるキャスト
などを追求して再び傑作を生み出して欲しいと思っています。
101回目のプロポーズ
フジテレビの月曜21時、いわゆる月9ドラマの小説本です。
さえない男の達男は99回のお見合いに失敗してきたのですが、100回目の相手薫は自分には不釣合いなまでの美人。思い切った要約をすると、この二人の恋模様がこの本には綴られているわけです。この手の恋愛ものにありがちな現実からの跳躍はなく、この本の中で繰り広げられる恋愛を憧れの対象として楽しむことができると思います。ただ、連続ドラマの小説本だけあってエピソードが盛り込まれすぎている、という印象を受けました。本にするに際して、省略していい部分もあったかと思います。その点で星4つにしました。
原作は『高校教師』、『人間・失格』の野島伸司、構成(ノベライズ)は3回目のコンビとなる田村章(重松清)。ドラマでは達男を武田鉄矢、薫を浅野温子が演じていました。
天気晴朗ナレドモ波高シ―「提督秋山真之」と「日本海海戦誌」
この本は、秋山真之「日本海海戦誌」(『中央公論』昭和19年5月号掲載)と、
秋山真之会編『提督秋山真之』岩波書店 昭和9年を改訂、再編集したものである。
本書のほとんどは、『提督秋山真之』からなっている。
編集部注によると、原文そのままではなく、割愛、現代文への書き直し、表現の書きかえをしたとある。
なぜ、原文のまま掲載しないのだろう。
歴史に関心のある人間が、昭和の文章ですら、やさしく書きかえてもらわないと読めないのだろうか。
とくに「日本海海戦誌」はそれほど長くもなく、秋山真之の自著なので、原文で掲載してほしかった。
歴史的な文書を、現代人が商売のために勝手に書きかえるのはいかがなものか。