ゲーム開発のための数学・物理学入門 Beginning Math and Physics for Game Programmers
この本は、高校生レベルの数学と物理が懇切丁寧に、また、ゲーム開発に用いるときに利用できるコード、注意点が書かれている。全くこの分野に知識がない人は、この本は無二の導入書になる。一つ一つのテーマがよく噛み砕かれ、また、テーマの終わりには理解度をチェックするための演習問題(解答あり)もあり、充実した内容になっている。さらに、実際にテーマを用いたデモプログラムもついており、値段的にはお買い得となっている。高校生レベルの知識がすでにある方は内容があまりにも易しすぎるので、これらの方はより高度な物理理論が書かれている書籍が適当であろう。
ともかく、初学者には他にない良書!一度、ご一読あれ。
岩波 理化学辞典 第5版
岩波の理化学辞典は完成度が高くていいじゃない。物理の辞典とかでは難解な用語や数式で説明してあって分かりずらいものがあるけど、この辞書は分かる言葉で説明してある。第5版は現行、最新で調べたいものがほとんど載ってるしCD-ROMは使いやすい。EPWING対応なのがPDAなどで使えるのでまたうれしい。
ゲームプログラミングのための数学と物理
ゲームなどのアプリケーションを開発しているプログラマ向けに、基本的な数学と物理を解説すると共に、それをプログラミングに応用できるように書かれた本。個人的には、この程度の数学・物理もわからない人がゲームプログラミングもないだろうと思うので、まあすでに知識のあるプログラマが確認に使用するか、ゲームプログラマを目指す学生向けというところだろう。
そういう意味では、学生には薦められる。分厚いので、やりがいもあるだろう。言語はやや特殊だが、読めないようなことはないし、説明も十分なので、教科書としてだけでなく独学用の自習書としても良い。
ファインマン物理学〈1〉力学
エネルギーとはなんなのか
力とはなんなのか
慣性とはなんなのか
…(省略)
みなさんはこれらをちゃんと説明できるでしょうか?
日本人の書いた力学の教科書では、この一見「あたりまえ」のことは、
主に数式を使ったり、定義だと言いきったりして説明されます。
そしてその定義からさまざまな定理を導き、力学の体系を作り上げます。
そうして作られた体系は、確かにきれいで整ってはいますが、
学んでいて興味をそそられるものではありません。
典型的な演習問題は解けても、「物理を理解した」とは言い切れないのではないでしょうか。
この「ファインマン物理」では、上の一見「あたりまえ」のことを
誤魔化すことなく力学を作り上げています。
そのため、時には話は哲学的な話にまで及び、理解しにくい場所もありますが
このようにある現象を納得いくまで考えるのが、本当の物理の考え方だと私は思います。
内容は、最初の3章は物理学の序論となっており、これを読むだけでも
ファインマンの話題の豊富さを理解できるでしょう。
物理学者として間違ったことはあまり言いたくないのか「量子論」や「特殊相対論」にも触れています。誤魔化さないという精神は本当に脱帽です。
しいて問題点を言えば、上記のように誤魔化さない説明をしているので
文字量は半端ではないです。(A4に細かい字で約350ページ)
物理に期待をもった大学初学年生だけでなく、最前線の研究者が読み直しても何か得るところがあるでしょう。
お勧めの一冊です。
物理学
物理学はどこから始めるかは教科書による。そのため、本書も参考書として利用した。
質点の力学にはじまり、弾性・流体、振動・波動、温度・熱、電流と磁場、電磁誘導と電磁波、光学、相対性理論、物質と原子、量子の世界という構成は、古典的かもしれない。
自分では1975年の初版を古本屋で600円で購入しているので元は取ったと思う。