モルト・カンタービレ ~ヴァイオリン名曲集 / 堀米ゆず子
先日、20数年ぶりに堀米ゆず子の実演(日フィル、ブラームスVn協奏曲)を聞いてよかったので購入したもの。
日本のバイオリニストは本当に優秀で、毎年のようにどこかのコンクールで優勝、入賞しているが、彼女の一世代前あたりから始まっていると思う。その中にあって彼女は、(エリザベトか何かで入賞したのだったかと思うが)、技巧もさることながら、ニュアンス、歌心が豊かで、魅了された。この小品集でもそれは明らかで、どれも魅力的で聞きほれた。もう一方のレビューワーの方ほどの大賛辞ではないが、気持ちは分ると言うものである。ぜひブラームス、ベートーベン等の協奏曲も録音してほしいと思う。またこの人はピアノ以外の組み合わせの室内楽もうまい(シューマンの4重奏を聞いたことがある)ので、やはり録音をしていってほしいと思う。