ハルコの晴れの日(1) (まんがタイムコミックス)
作者の愛読者としては、新作が出るのをいつも楽しみにしています。今回の作品は、恋に仕事にがんばる、かわいい主人公の話です。作者が大事にする、ストーリーのテンポ、内容の深さはこの1巻では、とくにありません。軽く読み流して終わりです。でも2巻が出れば買います。
夜のスニーカー (愛蔵版コミックス)
20代の中川くんは会社に勤めるサラリーマン。合コンで知り合った彼女とそのままホテルに入っても、やはり簡単に肉体関係を持つことに抵抗を覚えて彼女を置いて歩いて帰るというメンドクサイ性格の持ち主です。そんな中川くんの趣味は『歩く』こと。いつでもスニーカーを所持していて、都内から自宅まで数時間かけて歩いてかえるのが日課です。そんな中川くんとふとしたきっかけで知り合ったこれまたメンドクサイ女(どうメンドクサイかはお話しの肝なので伏せます)であるミサキさんと、ウォーキングをしながら距離を縮めていく話しなんですが・・・
「りびんぐゲーム」の頃から比べるとはかなり踏み込んだコンプレックスを、多少コミカルに、しかし「本気のしるし」の頃よりはソフトに扱っていて、しかも1巻で完結、なかなかさらりと読めて面白かったです。
「りびんぐゲーム」が懐かしい方にオススメ致します。
私も中川くんに同意しちゃうなぁ〜
簡単に手に入ると達成感低くて充足感も短いけれど、いろいろ障害や時間をかけるとそれなりに関係性が生まれて面白いと思うんだけど。ロマンスってそういうことなんだと思います。
ちゃんと描いてますからっ! 2 (リュウコミックス)
締め切り間際に逃げだす父に代わって原稿用紙に向かう中学生 平原歩未とその家族の
楽しくも、愛おしい話の第二巻です。
今回は、歩未の人間性をよりリアルに描いています。やさぐれたり、恋愛と仕事との葛藤に悩んだり、
空ちゃんのことを心配したり、漫画家道の奥深さに触れて自分の絵描きとしての未熟さを知ったり、
第一巻では見られなかった、リアルな面が描かれています。
相変わらず、線を極端に省いたり、かなり激しい動きのデフォルメが見られるところは
むしろ話が暗くならないために計算されてのことだと思って読んでいます。
そして最後一歩踏み込んだ話があります。(見てからのお楽しみ)
読後感としては、本当に人の温もりが感じられる漫画だとつくづく思います。
嫌な人とかが出てこないところや、悲劇、深刻な葛藤等、怪獣の家で見られたような
暗い面が限りなく排除された明るく健全な話が、今後どのように進行するのかに
注目しています。