Siamese Dream
トータル60分以上の、まあ、短いとは言えないアルバムです。
……えーと、何から書けばいいんだか正直迷ってます。
激しい曲も静かな曲も、全てがキャッチーにしてメロディック。
稀代のソングライター、ビリー・コーガンの才能の多面体。
それがこのアルバム。
<1>の激しくも流れるような旋律、聴き手を覚醒していくエモーション、
不滅の名曲<3>のあまりにも美しすぎるメロディと、それを取り巻くディストーションのコントラスト、
または<6>のアコースティックながらドラマティックに展開していく音、
<8>の最高にスリリングなリフ、<9>の優しさ、暖かさ、
<11>の爆発する、バンドマジック…
まだまだ、他の曲についても書きたいことは山ほどあるんだけども、
とにかく完璧なアルバムだと思います。必聴!
あと、最後に蛇足。
控えめな音量のマスタリングも心地いいです。
最近のCDはどうも、音量大きすぎ=レベル突っ込みすぎで、
特にギター主体のロックなんかでは長く聴いているとどうも疲れるんですが、
このCDはいい感じです。爆音で聴いても良し!
Siamese Dream
オルタナティブ・ロックの体現者、Smashing Pumpkins が大躍進するきっかけとなったセカンドアルバム。多彩な楽曲を構成する音・歌詞・エンジニアリング・プロデュースすべてが完璧、というような冷静な分析を抜きにして、世界中で、そして人生の中で一番愛しいアルバム。
日本盤の14曲目はボーナストラック。良質な曲でお得感はあるのだが、アルバム構成からいうと蛇足かも。Luna で止めて泣くべし。
Siamese Dream
Smashing Pumpkinsのセカンド「Siamese dream」、ビリー・コーガンのハスキーな歌声が好きだ。それとともに、一つ一つの楽器の音がとても図太い。美しいメロディーを耳にしながら、その音の存在感にはときどきハッとさせられてしまう。完璧なひとつの世界観、彼らの音楽は揺るがない。3曲目「today」は名曲だが、それだけじゃないのがこのアルバムのすごいところだ。この作品のプロデュースはニルヴァーナの「never mind」を手がけたブッチ・ヴィグ、彼の貢献なしではここまでのサウンドにはならなかったかもしれない。
アルバムジャケットのアートワークがけっこう気に入ってしまった。どこか懐かしさを感じさせるグラフィックが彼らの音楽にマッチしている。
シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)
クイーンの中でも異色の作品。山火事に追われながら、異色の登場人物が次々と現れる。国名シリーズで最もストーリーを綿密に積み上げた上で書かれた作品だと思う。シャム双子に対する法的解釈もなかなか感心させられる。いろいろ感心してしまう作品です。