Ninna-nanna
有名なバッハ&グノーの「アヴェ・マリア」は、もう少しアレンジをオリジナルに近いものにしてもらいたかったですね。鈴木慶江の声だけで十分に美しい音楽を奏でている訳ですから、敢えて無理なハーモニーは入れないほうが聴きやすいと思います。抒情的な歌が似合うリリコ・レジェーロのような声質を持った方ですね。
ショパンの「別れの曲」も情感たっぷりでしたね。この曲の持つ切々とした哀愁と寂寥感がよく表現されていたと思いました。
グリーグの「ソルヴェーグの歌」の中間部のヴォカリーゼは比類のない美しさを湛えています。リストの「愛の夢」やサン=サーンスの「白鳥」のような器楽曲のヴォカリーゼも同様で、コロラチューラ・ソプラノのような軽やかさが良かったです。彼女の素晴らしい特性ですね。
グリーグの「君を愛す」やドヴォルザークの「わが母の教え給いし歌」は、声楽曲として定番ですので、結構収録に勇気のいる曲でもありますが、上手く歌いまわしていたと思います。
バッハの「G線上のアリア」のようなノン・ヴィブラート唱法による透明感をもったヴォカリーゼも素敵でしたが、バックのベース演奏の音程が甘いのが気になりました。
オルフの「カルミナ・ブラーナ」より「天秤棒に心をかけて」は、本来天上の音楽のような響きと雰囲気を持った曲です。これは立派な演奏でした。
マスカーニの「アヴェ・マリア」もいいですね。鈴木慶江の清楚な雰囲気にピッタリの歌唱でした。
有名な曲ばかりですので、日頃声楽曲に関心の無い方にもオススメします。
ユリ子のアロマ [DVD]
コピーでは変態を強調していますが、実際のところニオイフェチであって個人の性癖の範囲を超えていません。
むしろ思春期特有のヤリたい盛りを、江口のりこ扮する年上のアロマセラピスト・ユリ子が自分の性癖を利用して優しく受け入れていく青春映画と見たほうがいいです。原紗央莉サンとか出演されてますが、あくまで付録です。性交シーンとかは控えめで江口さんの裸はエステ台の上での背中以外は、ほとんどありません。一般公開作品なのでAVみたいな映像を期待されてる方には肩透かしになります。染谷将太扮する徹也が、高校生の年代であれば当然ある性の欲求をユリ子に求めていく、ユリ子にしても自分の性癖を開放できる相手を理解し受け入れていく過程が、徹也の同級生との関係を絡めて描かれていて、私は買って正解でした。大嶋拓監督のカナカナという映画がありますが、どこか通じるものを感じました。また、富島健夫さんの作品が好きな人には、共感得るかも(*^_^*)
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タイムボカン・シリーズで個人的にはナンバァワンに好きなシリーズです。
シリーズ恒例、楽しい敵のお三方はそのままですが、ストーリーがSF作品として成立していて大人も楽しめる内容だったと記憶しています。最大のポイントは正義の味方のイッパツマンがなんと敵のお三方に負けてしまったエピソードがあることでしょうか?その後イッパツマンの秘密も判明したりして面白い展開でした。欲しいけど気軽に買う金額ではないので今回も購入はパスすることになりそうです。美しい思い出も壊れることもないので、それはそれでいいかも???