スペース・バンパイア
スペースバンパイアを見たとき感動した曲ですが、現在もテレビのBGMなどで使われていて、びっくりしました。amazonで探したのですが、在庫切れで残念・・・。再販をお願いしたいのですが・・・。それだけ良い曲です。
W3 ワンダースリー (手塚治虫トレジャー・ボックス)
W3は、私にとって、手塚作品の中でも最大の問題作の1つです。当時私は、この作品を少年マガジンで読んでいましたが、突然の打ち切り、あれどうなったんだろうと思っていました。暫くして、友人が、あのW3サンデーに載ってるで、前からの続きと聞くと、いや良く似ているけど前のとは違うみたいやで、というではありませんか・・いや、びっくりしました!データを調べてみると、少年マガジンでは、1965年13号〜18号、少年サンデーでは、1965年5/30〜1996年5/8まで連載となっています。
物語は、マガジン版とサンデー版とで少し違いますが、1年間調査し、地球を破滅させるか存続させるかを決める為、三人の宇宙人が銀河連盟から派遣されます。ボッコ、ブッコ、ノンコは、夫々ウサギ、カモ、ウマに変身し調査を開始します。一方、その破壊活動を阻止するフェニックス、そして、星真一(手塚さんの洒落)、光一兄弟のの活躍・・・果たして地球の運命は?マガジン版は、三人の名称が違います(因みに隊長、ガーコ、ノンコです)、そして、マガジン版では、6回目までですが、前置き無く、物語が急速に展開し、光一の活躍がメインのようです。無いものねだりですが、こちらも終結まで読みたかった!サンデー版は、銀河連盟の説明から始まり、話が徐々に進行し、光一の活躍が大きいようです。
問題は掲載誌の変更です。元来マンガ週刊誌では、手塚さんは、サンデーがメインで、講談社は、手塚さんのマガジンへの連載をずーっと懇願していました。その願いがかなってマガジン初連載となったのがW3です。但し、手塚さんは、ライバル視していた、宇宙少年ソランのマガジン誌への連載は、頑なに拒否していて、連載された暁には、掲載をやめるといっていたらしいです。しかし、願いは聞き入れられませんでした。そして連載打ち切り・・手塚さんは皆のの前でオイオイ泣いたらしいです。しかし、真の事実は薮の中!!
今回、このW3が、連載状態のまま完全復刻されました。しかも、マガジン版、カラー扉、アニメ資料もついています。手塚さんのように、単行本化に当たって、内容を変革される人には、雑誌復刻が1番だと思います。週刊誌だから、月刊誌よりはずーっと容易いですしね!難点は、価格が高い事、国書刊行会さん何とかなりませんか!
バンパイヤ (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
最近の読者は、『ブラックジャック』や『鉄腕アトム』止まりで、この本にたどり着く人は少ないと聞く。
が、この本を、私は最も好きである。
というのも、皆さんは『バンパイヤ』と聞くと何を思うだろうか?
私は読む前は「バンパイヤ=吸血鬼」しか思い浮かばなかった。
しかし、この本では、人間が悪魔のような行動をする人に変わることをも、バンパイヤと呼ぶのだ。
では、悪魔のような行動とは何なのか? それは中を読んでほしい。
おなじみのヒゲオヤジやマクベ・ロクローも登場するので、手塚作品を読んでいる人には親しみ深いと感じられるだろう。
おすすめである。
バンパイヤ Complete BOX [DVD]
幼少の頃に見た記憶たけで、最近偶然目にして観たくなり購入。主演が水谷豊。ドラマの中の水谷豊が初々しくて良い。今観ると色々と批評する部分があるが、純粋にひとつのドラマとして観ると中々良い。又、その他俳優陣も懐かしく、40〜50代の人には楽しめる作品。実写とアニメの融合もモノクロ画面と相まって良い。
バンパイヤ (手塚治虫トレジャー・ボックス)
国書刊行会の手塚治虫トレジャー・ボックス・シリーズの第2弾バンパイアです。バンパイアは第1部と第2部に分かれていて、第1部は週間少年サンデー1966年23号〜1967年19号まで連載されました(なんとサイボーグ009地下帝国ヨミ編とほぼ同時期なんですね!)。そして、第2部はTVドラマの放映とあわせて、少年ブック1968年10月号〜1969年4月号まで連載されましたが、掲載誌の休刊で未刊となっています。
ストーリーは人里はなれた山奥で外部との接触を断って集団で暮らしていた、月を見ると狼に変身する、夜泣き一族のトッペイが、行方不明の父親の捜索とアニメーターになりたいため単独で上京します。しかし、その変身し超能力を発揮する姿を見た間久部緑郎(ロック)この能力を利用し、世界征服を企みますが、そこにバンパイア一族が絡み・・・第2部は寛永時代と現代が交互に描かれていますが、雑誌掲載時のまま収録し、別冊も2冊復刻されています。
また、手塚さんは映画のようなスター・システムを採用していますが、珍しくロックが悪役で出てきます。そして、名前の間久部もマクベスのもじりで、当然三人の魔女は出てきますし、幻影は見るし、かなりマクベスの影響を受けています。なお、手塚先生もかなり重要な役で出てきます。奥さんの顔のシーンでは笑わせられます。先ほど述べましたが、本作はTVドラマ化されていますが、実写とアニメを融合させたもので、米国ではディズニー映画、アステアの映画等で前例はありますが中々の意欲作です。また、変身シーンは後年のハウリングの先駆け(但し、ハウリングの変身はワン・カット)のようなシーンも見られます。
国書刊行会の本シリーズは、雑誌掲載をそのままコピー、レストアしたもので変更が無く、一番オリジナルに近いものであるといえます。但し改変はやむにやまれぬ事情(明らかな間違い、前後のつながり、等)もありますから、この国書刊行会の形態がベストとは思いませんが、資料的価値は一番高いと思います。