女優はB型 本音を申せば⑤ (文春文庫)
小林先生は美女を見るために映画やテレビをみるそうですが、
女優さんは意外に大スターや美女よりもやや脇というかB級クラスか
最初はB級クラスの女優さんが好きそうです。
大スターでは二コール・キッドマンくらいですね。
B型の女優さんは 里依紗さんですね。書名はここからでしょう。
仲さんもB級っぽいところがいいです。綾瀬はるかさんもB型ですね。
B型は出版社の血液型性格診断の本の販促の影響で叩かれやすいですね。
多数派のA型、O型を叩くと本は売れなく、ABは少数派ですから。
よってB型が「疎外」されるというだけだと思いますが。
非常事態の中の愉しみ: 本音を申せば
小林信彦先生の文春コラムの14冊目です。
非常事態の中での愉しみ。この書名は半ば本音で半ばはアイロニーでしょう。
日本は昭和20年の「原子力の炎」の中から戦後はずっと非常事態であるのかもしれません。
日本人はその中に70年近くいるだけなんです。
その中での様々な楽しみもあるのでしょう。
戦後の先生の体験をフィードバックしているのです。
戦後の辛さをよくご存知の小林先生しか書けないコラムです。
四重奏 カルテット
信彦氏が日本のミステリー業界に関わっていた青春期を描いた4篇を集めたもの。
「夙川事件」(単行本初収録)は全て実名で谷崎潤一郎・渡辺温を軸に戦前の博文館周辺を語る。
「半巨人の肖像」「隅の老人」「男たちの輪」(単行本初収録)は擬人化して(信彦氏=今野、江戸川乱歩=氷川鬼道)『宝石』『ヒッチコック・マガジン』の人間関係を活写。
恩人乱歩の晩年の憂鬱をここまで筆に出来たのは氏だからこそ。
また乱歩と同じく全篇に登場する真野律太が、「神州纐纈城」(国枝史郎)をきっかけに信彦氏に心を開くシーンは何度読んでも心温まる逸話。
このリンクした3篇は重い結末を迎えるのだが、「男たちの輪」のラストで今は亡き稲葉明雄(=佐竹)と信彦氏の友情が永遠のものとなり唯一私達は救われる。
高齢になった現在の氏の興味があまり日本のミステリー界へ向いてないのは重々承知していても、小林信彦だからこそ、このジャンルでもう一仕事してくれる事を望んでしまう。
内容は★5つなのだが、長年の読者からすると近年の文庫で入手が難しくない「半巨人の肖像」「隅の老人」の代わりに新作を書いてほしかったという気持が強くある。
(より読み易くする為、登場人物や雑誌名を統一し手を加えているので「隅の老人」は従来のものと別versionになってはいる。)
新保博久氏あたりを聞き手に、濃厚な日本の探偵小説対談でもしてくれれば・・・。人嫌いの信彦氏が今更未知の人と対談するのが困難なのは長い付き合いでよく解っているつもりだけども。
それに4つの要素から1テーマを表現したいという信彦氏の文学的意図はよく解るが、もっとミステリ・ファンが食い付きやすい書名とカバーデザインにした方がより売れるのでは?
出版社を見てみる。「幻戯書房」って聞かない名だなと思いググったら、角川の系列会社ではないか。道理で編集者がダメな訳だよ。
信彦氏には何の非もないが、角川というだけでガッカリ。総評価★4つだが出版社のせいで実質は★3.5と見てほしい。
年齢を考えると難しいのは確かだが、探偵小説をよく解っているどこかの有能な編集者よ、良いプランで信彦氏を動かしてくれ!
「会長はメイド様!」キャラクターコンセプトCD―Another Side―
碓氷の歌声…もぅ胸がいっぱい☆
3バカの歌は想像以上によかったです♪ 歌詞がおもしろくて笑っちゃいました(笑)
ミニドラマは3バカワールド全開! 買ってよかったです