黄金の犬
01 黄金の犬タイトルテーマ 1:40
02 彷徨の日々 2:47
03 非情のチェスカ 4:11
04 傷だらけの愛 2:47
05 追いつめる 2:19
06 天使の墓標 インストルメンタル 4:22
07 偽りへの挑戦 3:18
08 帰らざる愛 2:13
09 大いなる孤独 4:37
10 闇の中の目 3:41
11 たそがれの向こうに 1:18
12 天使の墓標 〜主題歌〜 3:08
全体的にカッコよく切れ味のいいフュージョン仕様で買って大満足でした
君よ憤怒の河を渉れ (徳間文庫)
著者の作品としては、「鯱」シリーズが好きでしたが、たまたまこの作品の映画を見て、久しぶりに読み返しました。
映画の方も頑張ってはいるんですが、原作の方が俄然「ハードボイルド」。今このような作品を書ける人はいるでしょうか。
ほんのりとした甘美さが無ければ男の美を描くことはできないと思います。ただ一途、不器用なだけ、ダンディーだけでは「良きハードボイルド」ではないと、私は思っています。
このバランスがうまくとれた作品だと思います。是非一読を。
君よ憤怒の河を渉れ [DVD]
これもまた、高倉健だから見ていられるという作品。
俳優(健さん)に頼り過ぎる映画の典型というべきか、それとも、どのような映画でもそれなりに見せてしまう健さんがすごい、というべきだろうか。
2時間30分という長さは、編集をもっとうまくやれば、映画そのもののテンポもよくなり、さらに緊張感のあるものになっただろう。もっとも、ダラダラと間延びした場面が多いのは、この時期(1970年代)の日本映画の悪しき特徴のようだが…。
前半の謎めいた展開の魅力に比べ、主人公・杜丘〔もりおか〕(健さん)が北海道に渡ってからの、特に杜丘の逃亡を助けるヒロイン・真由美(中野良子)と出会ってからの強引な恋愛劇以降は、それまでのシリアスな展開が、一挙にご都合主義に陥ってしまう。その意味で後半は本当に残念だ。
唯一の「救い」は中野良子の、これまた強引な「ヌード」シーンだろうか…(これは一見の価値あり!)
もう少し脚本が良ければと、つくづく残念に思う映画だ。
峠に棲む鬼
電話も通っていないような(執筆当時は携帯電話はなし)
東北の村の人間(52名)が全員忽然と姿を消したところから
ストーリーが始まります。
村の出で、たまたま村に戻ったところでこの事態に気がつ
いた主人公(逢魔麻紀子)が、独自に村民達の行方を捜そう
としますが、背景には恐るべき陰謀があり敵組織との熾烈
な争いが・・・。
主人公は美人で杖術の達人だが素手では全く弱いという設
定のため、何度も敵組織に捕まり陵辱されます。
実質的には、主人公ではなく味方になった警視庁公安部の
特別捜査員が孤軍奮闘しているような感じです。
バイオレンス、エロスが十分詰まっていますので著者の作
品が好きであれば是非どうぞ。ストーリーも予想外の展開を
見せて面白いです。
一見値段が高いようですが、600頁以上あり読み応え十分の
ため満足できると思います。