エリック・クラプトン自伝
訳のせいなんか、原文がそうなのかはよく分からないのですが、やや読みづらいです。文体になれるまでかなり時間がかかります。
おそらく、訳者が未熟なためと思われます。
訳を作り直してほしい。
ニュースなどですでに知っている事実を網羅しているだけで、とりたてて、おお!という内容がありませんでした。
ワン・モア・カー、ワン・モア・ライダー~ライヴ・イン・LA 2001 [VHS]
全編に渡り、完成されたコンサートを余すところ無く収録しているところは感動的なDVD。
総ての音に考えがあり、無駄な音が一つも無いと本人が言っているとおりの完成度。
二時間を超える収録はほぼコンサートをノーカットに近い状態で収録。メンバーのバテ具合も伝わってきます。
ギタリストとしてのノリや集中力の全開さはハイドパークの方が上。
総てが脚本通りに…と思う完成度の高さはこのコンサートの独壇場。シンガーとして、プロデューサーとしての境地が表現されていると思います。
いつもながら、ライブ音源の高音質さは驚き。5.1chで聞けば、会場より良い音で聴けると思います。この辺も、エリックらしい。
この音質のためだけに、この価格ならお得としか言いようがありません。
但し、同じ日のコンサートを通しで収録している関係上、CD版とは録音日時が異なる曲や違う曲が入っているので注意。
アンプラグド~アコースティック・クラプトン [DVD]
アンプラグドの創世時期に登場したクラプトン。3大ギタリストでほとんどの楽曲をアコースティック演奏で構成することが可能なのはクラプトンの曲だと思う。ベックので「スターサイクル」をアコースティックというのも想像できないし、ZEP(もちろんアコースティックサウンドの名曲は多いが)も「胸いっぱいの愛を」のアコースティックというのもおかしい。
クラプトンの曲ならどの曲もokのような気がする。
「レイラ」はアレンジを変えて演奏しており、観客も何の曲か初めはわからなかったようだ。クラプトンなりの「レイラ」への抵抗なのかもしれない。
個人的には「ティアーズ・イン・ヘブン」が一番である。シングルカットよりこっちの方がずっといい。ただしサイドギターのアンディ・フェアウェザー・ロウのギターがいただけない。もう少しアコギのうまいミュージシャンが演奏していたらもっとよかったと思えたので☆4つ。
Eric Clapton: From the Album Eric Clapton Unplugged
オリジナルとはかなり趣の違うアレンジになっています。
とりあえずクラプトンの曲が弾ければ良いと思っている人にはお勧めです。
これだけの曲が詰め込まれていて、この値段はお得だと思います。
初心者向けなので、少し手を掛けて自分なりにコードを工夫したりすれば、結構遊べます。
エリック・クラプトン (光文社新書)
ご存知「ギターの神様」エリッククラプトン伝記。ぶっちゃけファンであれば知っているエピソードも多いのかもしれないが、改めて、幼少期からプロになり、様々な人と出会い、様々なグループを経て現在に至るクラプトンを、そのブルースを愛して止まない・・・というテーマを全編の下敷きにして、著者の長い取材歴に基づいて、クラプトン愛に満ちた文章で綴られている、とても好感のもてる作品となっている。もちろん、クラプトンと言えば・・・という「愛器ブラッキー制作秘話」や「親友、ジョージハリスンの妻寝取り〜レイラ誕生秘話」や「ホワイル・マイギター・・・参加要請秘話」などは元より、彼のヒーローである「ロバートジョンソン物語」にもきちんとページが割かれていてクラプトンを「再確認」するにはとても手頃で、気軽に読めるクラプトン・ストーリーだ。ただ、惜しむらくは、「第4章:クラプトンの代表作」「第5章:クラプトンとギター」「第6章:オールド・フレンズ」といった辺りが「もっと詳細に、深く切り込んでもらいたかった・・・」という気になるくらい「端折って」しまっている感はあるが、ま、例えば「クラプトンとギター」だけで写真入りの事典が一冊作れるくらいなのだから、新書本としては、うまくまとめてあるを言わざるを得ないだろう。世界三大ギタリストと称される(た)?ジミー・ペイジ・ジェフ・ベック・そしてクラプトンとその中で唯一、ボーカルがとれる、シンガーでありジミヘンなどと並んで世界一有名なギタリストの一人であるアーティスト、エリッククラプトンの半生を、手元に置いてすぐに時代ごとに追える手軽なクラプトン本、是非一読を。