日本沈没 1 地下の竜巻 (ビッグコミックス)
親が子供を殺し、子供が親を殺す。
そんな異常な事件がほぼ毎日報道され、自分も含め多くの人がその報道に慣れ始めている現在の日本。
「日本沈没」は、そんな国自体の崩壊を描いている作品です。
小説版を読んでいない自分は、映画版を見て「日本沈没という作品は、日本国土の沈没を描いている作品」という感想しかなかった。
しかし、今回マンガ版を読み思ったことは、沈没しているのは日本の国土だけではなく、
日本という国の「誇り」とか「歴史」とか「国家」、
まさに国自体が崩壊し沈没していく事を描いている作品だと知った。
以前、映画版のDVDを観た時にレビューにも書いたが、
映画版は作品の時間が短すぎ、そういった国自身の沈没について描かれる事がなかった。
マンガ版では、6/1現在で6巻まで発行されているが、国土と国家と国民の崩壊の様が見事に描かれている。
比較的安全と思われていた地域で、地震などの災害で大きな被害が出たり、
今後10年とか30年とか以内に大地震が来るとほぼ分かっていても、
なにも用意をしようとしなかったり…確かにこの国は、いろいろな意味で、すでに崩壊が始まっている。
モーティヴー原動機 4―リフュールド (ヤングキングコミックス)
1,2巻と違い、崎谷君と凪子チャンのラブストーリーと見るか、それとも・・
高校を卒業するころに誰もが陥る進路問題と精神の成長が力強く描かれている。
主人公の二人を囲む大人たちの不器用さにある意味リアリティーを感じた。
今時の漫画などの読み手にはウザイかもしれないが、私は好きだ!
Dust to Dust〜はじめの1000マイル〜 (ジャンプコミックス)
ひたすらに頑張ってる人、このままじゃダメだけど何とかしたいと思っている人、そして生きがいを感じられにくくなってる人にもお薦めしたい1冊です。
今どきな主人公の視点から映る世界は、バイクに関することがらばかりでなく、世界の広さや不思議さや、人間の魅力を物語ってくれます。
SQでの集中連載だったこともあり、主人公の成長過程はどうしても凝縮されてしまうのかもしれません。ただ、それだけに読み応えがあるともいえるような気がします。
もし1冊で物足りなく感じられたら、既刊の長編をお勧めいたします。
新しい漫画を読みたくなられましたら、ジャンプSQの増刊号『SQ19』で夏から新連載が開始されるそうですよ。
将来について悩まれる学生さんにも、少年や青年の心をどこかに残したまま大人になられた方にも、ひしひしと伝えてくれる大事な漫画だと思っています。
それから一色先生の描かれるヒロインは、とても格好良いですよ!
今のところまだ少数派な女性ファンとして、女性読者さんにも(漢前内蔵なかたでしたらツボかと思われます!)、ぜひ読んでいただきたい漫画です。