マクロエコノミクス〈上巻〉
文章で丁寧な説明がなされており、じっくり読む本という印象を受ける。文章の量が多く、数式は余り使われていない。
説明文が非常に分かりやすく注釈も豊富なので、しっかり理解しながら読み進めることができる。
知っている理論に関しても、基礎的な部分+αの知識が得られ、理解が深まる。
'第2部の異時点間の経済学の説明が他の書に比べてしっかりしていた。
対立する主張・理論の違い、理論の実証分析やその後の論争、実情に対する当てはまり具合や弱点などの記述も丁寧。
実際のデータとしては、1990年初頭までのアメリカや主要国のデータを分析した表やグラフが大半である。大まかな項目は以下のとおり。
'1部イントロダクション:マクロ経済学の基礎的項目、
'2部異時点間の経済学:2期間〜多期間モデルを利用した理論、
'3部貨幣の経済学:IS-LM、為替、インフレ・デフレ
いとうたかお
「バスストップ」等の、この世代のURC系に共通のぶっきらぼうな歌いっぷりに、逆に癒されます。ちなみに僕は、「あしたはきっと」は高田渡の「系図」に入ってるタンポポ団バージョンの方が好きですけど…
インフレ・ターゲティング―物価安定数値目標政策
現在の日本経済下で日本銀行に対して、従来型の金融政策ではなく「非正統的」な金融政策を行うべし、と提言する人は多い。いうまでもの無く「インフレ目標付き量的緩和の拡大を行え」という主張であるが、その主張は1長期国債をインフレになるまで買いオペを大規模に行え2国債ばかりでなく、株価指数連動債そして株式や土地の購入も の2タイプがある。本書は2の立場だ。なお1の代表的意見は岩田規久男編『まずデフレをとめよ』に集約されている。
しかし、例えば日銀が株価指数連動の株式を大量に購入して株価が回復したとしても、それでマイルドなインフレに繋がるかどうか。株価がある程度回復したとしても他の経済指標(失業率、物価上昇率)が改善しない可能性もある。大恐慌も昭和恐慌のよう!な大デフレでは、中央銀行による国債の大量買いオペこそが一番の効力を発揮していたのだ。
BOOKING OFFICE
1977年の春一番コンサートで、いとうたかお君が声を振り絞って歌った「いきたいところがあるんだ」
お客さん、これが最後の取引だ・・・という歌い始めの歌詞が今でも記憶に張りついて鮮烈なこの名曲が入ったアルバムがCDで再発になった。嬉しい限りである。
録音状態など関係ない。日本のフォークソングの源流がここにある。
ぜひ一度は聞いて欲しいアルバムだ。