ソプラニスタ
今現在、私の知ってるソプラニスタ(岡本・リャーベツ・モレスキ・クリストフェリス・マンゾッティ・ラウニヒ)の中で最も声量があり、圧倒されるソプラニスタだと思います。カストラートという映画の中でファリネッリが凄まじい声量で歌い上げると観客がバタバタとファリネッリに魅了されながら倒れていくシーンがありましたが、このCDの3曲目のロッシーニの曲を聴いていると、どこまでも伸びていくソプラノボイスに私もバタっと倒れそうになりました。彼の歌声でまた映画カストラートをリメイクしていただきたいとすら思います。私は彼こそが現代に甦ったファリネッリだと思います。
ソプラニスタ(初回限定盤)
男性でありながら、ソプラノ歌手というその音域の高さにも驚かされますが、なによりも表現豊かな歌い方に感動してしまいました。
CDはクラシックとJPOP歌謡曲の2枚組からなっています。
クラシックももちろんすばらしい歌声です。特に「アヴェ・マリア」は
うまく表現ができませんが、体がメロディを奏でているというイメージです。
2枚目は、翼をくださいや少年時代、川の流れのようになど名曲がたくさん含まれていて、これだけでも贅沢な気がしますが、その歌唱力にまた曲が一層盛り上がってすばらしいできになっています。
特に2003年のヒット曲「さくら」はソプラノで歌うとこんなにも美しいく、広々とした野原に咲く大木の桜のさわやかな風に揺れるイメージで聴くことができます。
初回限定版にはボーナストラックに、ホワイトクリスマスとアメイジング・グレイスが含まれています。これももうすばらしいの一言です。今の季節にもぴったりですし。
文句のないとても贅沢なアルバムです。これが岡本知高さんのデビューアルバムとは・・・。今後の活躍が期待できます。