原爆ドームと産業奨励館の模型をつくろう
良く知られた原爆ドームと被爆前の産業奨励館の模型の作り方を詳細に示している。平和のために何かをしようと思っている人、「ヒロシマ」について深く知ろうと思っている人にとって最適の書である。
ペーパークラフトによる模型作りが紹介されているので簡単に取り組める。しかも、精度の高い模型図面集が示されているので、忠実に再現できる。短時間では完成しないが、時間をかけたその過程が平和の感性を育むであろう。
二つ並べて展示すれば、原爆の怖さをアピールできるであろう。また、後半の第2部では広島・長崎の被爆の実相や原爆ドームの歴史について学べる。理論から実践ではなく、実践を通して理論が学べる理想の形がここにはある。身体を使った実践で、共感し、想像し、表現し、頭で考える理論へと向う。平和への、そしてヒロシマへのアプローチとして優れた本である。
ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」
私はこの事実を何かのテレビ番組の特集で知りました。(局名、番組名共に失念しました)
アメリカはどうしても、最悪で愚かな鉄槌を自ら降り下ろした「長崎」がどのような地であったかを、なるべく知られないようにしなくてはならなかったのです。それが「広島」と決定的に違うところだったのです。
キーワードは「キリシタン」。それで何故浦上天主堂を取り壊し、被爆マリア像を隠匿しようとした理由が自ずと見えてくる筈です。
日本の行政は、アメリカの愚行の隠匿に手を貸すべきではなかったでしょう。
事実を知りたい方、どうぞお手に取って読んでください。