星のパイロット (朝日ノベルズ)
このシリーズの中(2作目?)の言葉に「ロケットはどうやって宇宙を飛ぶのか?人力で押し上げるのだ!」が有りました。
私も作者の考えが分かり易い作品だと想います。
イラストは(たぶん)「エリアル」の時の「鈴木雅久」さんだと。(前の時と同一人物とは思えない)
カーニバル・ナイト (妖精作戦PARTⅢ) (創元SF文庫)
自分がこのシリーズを手に取ったのがこの創元SF文庫版が初めてですが、これが20年以上も前の
作品と言うことが今だに信じられません。
今でこそライトノベルという形でこの手の作品はありふれてますが、発想の大胆さ、感性の新しさは
今の時代に読んでも全く引けを取りません。むしろ時代がやっと追い付いたという感じでしょうか。
個性的なキャラクターが縦横無尽に駆け回る姿は非常に爽快で、スピード感溢れ、次々に展開される
物語にページをめくる手が止まりません。
ラブコメ、超能力、超国家組織、地球外生命体、学園、メカetc…。あらゆる要素をつめこんだエンターテイメント
の傑作です。
読み終えた後、きっとこう思うはずです。『こんなSFが読みたかった!』
ミニスカ宇宙海賊8 紫紺の戦魔女 (朝日ノベルズ)
まあ原作者のファンなのでやや緩めの評価かもしれませんが、中盤から後半にかけての流れは結構好きです。
個人的にはグリューエルが使えすぎる、使いすぎるのはどうかと思っているのですけど、あの悪役が出てきてからはぐっと面白くなってきます。
っていってもかなり説明大会ですけどね。
以下ネタばれ気味です。
そんな、存在しちゃまずいじゃん的な驚くべきものを手に入れようとしている事を明かされた後、その存在が徐々に徐々に現実感を持ち、そして徐々に徐々にそれこそ真綿で首を絞めていくのように主人公たちの選択肢が狭まっていく感じ、そしてその状況をなぜ作り出しているのかを考えるとほんと面白いです。
個人的に、ラス前でわざわざこの悪役が主人公たちの前に現れたことが気に入ってます。確かに効率的ですよね、表情読めばいろいろわかるんですから。