エマ・カークビーの肖像
古楽界では押しも押されもせぬトップスター☆エマ・カークビーは言わずと知
れた名ソプラノですが、このアルバムは彼女の真骨頂ばかり。バックもホグウ
ッドのエンシェント室内をはじめ、相変わらず余裕を持った優雅な演奏を聴か
せ、まさにバロックといった趣です。
その透明感溢れる歌声は癖がなく、実に自由で伸びやかですし、ブリリアント
なオペラ声がだめでクラシカルな声楽曲を敬遠している人たちに、是非聴かせ
たい一枚です。
ポピュラーにもシセル・シルシェブーとか、声の透き通った人はたくさんいま
すが、そういうのが好きな人にも是非お薦めです。これを機にクラシック好き
になりましょう。
出来ればコーヒー・カンタータは通しで聴くのをお薦めします。ちょっとした
掛け合いやストーリーが面白いです。
狂気の愛 [DVD]
ソフィーのアイドルから本格的な女優へのターニングポイントとなった作品です。
彼女もそう発言してます。
復讐、愛、その他いろんなメッセージがあります。ラストシーンがもったいない。
しかし、正直情報が多すぎる映画で展開についていけない部分もありました。
もう少し、脚本をしかりしていればヒットしたでしょう。
この作品が公開されたときスキャンダルになりソフィーはしばらく傷ついていたみたいです。
そして監督の膨大な要求に耐える事も苦しかったと発言してます。
しかし、ご覧になってください。ラブーム2から2,3年でこんな作品で演技できる彼女はフランスの薬師丸ひろ子ではなく本当の女優なんです。
狂気の愛 (シュルレアリスム文庫)
シュールレアリスムの中心的存在、アンドレ・ブルトンの代表作。
20年以上前に読んで、「なんだかよくわからないけど凄い」と思ったことだけは覚えている。
今回、古典新訳で読み返してみて、まずわかりやすさに驚いた。
もちろん、シュールレアリスム文学だから、難解で詩的な表現も多い。
全体のプロットも、つかみ所がないとも言える。
しかし、大胆な訳と、詳細な注釈で、シュールレアリスムの世界観のようなものを
実感させてくれる。
愛のどんな敵も、愛が自らを讃える炉で溶解する
いいなあ……。こういうフレーズを書きたいものだと思う。
まさに「詩」だ。
いずれにしても、ブルトンの作品がこんなふうに手軽に読めるだけで感動である。
狂気の愛 (光文社古典新訳文庫)
シュールレアリスムの中心的存在、アンドレ・ブルトンの代表作。
20年以上前に読んで、「なんだかよくわからないけど凄い」と思ったことだけは覚えている。
今回、古典新訳で読み返してみて、まずわかりやすさに驚いた。
もちろん、シュールレアリスム文学だから、難解で詩的な表現も多い。
全体のプロットも、つかみ所がないとも言える。
しかし、大胆な訳と、詳細な注釈で、シュールレアリスムの世界観のようなものを
実感させてくれる。
愛のどんな敵も、愛が自らを讃える炉で溶解する
いいなあ……。こういうフレーズを書きたいものだと思う。
まさに「詩」だ。
いずれにしても、ブルトンの作品がこんなふうに手軽に読めるだけで感動である。
嘆きの歌/パーセル:歌曲集
パーセルをカークビーが歌う、イギリスイギリスのパーセル。歌詞の繰り返しの多い節を、微妙なニュアンスを変えながら歌っています。「狂気のベス」は、物語を語るように「嘆きの歌」や「ばらの花より」は甘ーく歌いあげています。最後の「夕べの賛歌」は、さすが、王室の礼拝堂オルガニストだったパーセルの名曲。通奏のオルガンが同じ旋律を下降している三拍子が何とも気持ちよい。一日の終わりに夕日を見ながら、何度でもききたくなります。