紅塵 [DVD]
白人の支配から抜け出し、民族の和解と統一を求め始めた南アフリカ。白人支配当時の犯罪は、『民族和解委員会』の聴聞会で、全てを告白すれば恩赦で無罪とされることとなった。そんな中、元警官:ヘンドリックスの恩赦申請に、黒人男性アレックスが異議を申し立てる。政治家であるアレックスは、彼の拷問に屈しなかった事で黒人たちの英雄的な存在になっていた。弁護士サラは、師である老弁護士ベンに請われ、アレックスを助けることに。アレックスが異議を唱えた理由とは、共に逮捕されその後行方不明になった友人ジゼラの行方を突き止めるためであった。しかしその行動が驚くべき真実を白日の元に晒し、一大センセーションを起すことになるのだった。
先輩に勧められて観みたが、衝撃的でした。真実和解委員会のことは以前から知っていたのですが、それが映画であると知ってびっくりです。製作がイギリスと南アフリカということで納得ですが。
とても心に残る作品で、ヒラリー・スワンクが出ていることでまたまたびっくりです。内容としては当時の政権の中で白人が黒人を不当に逮捕したり拷問を浴びせているシーンが多数あり、見ていて恐ろしい映像なのですが、目が離せません。戦時中とはいえ同じ人間がこれほど残酷なことを平然とやっていられるのか。また、その後も何事もなかったかのように暮らしていけるということが信じられなくて見終わって何とも表現しがたい気持ちになりました。決してハッピーエンドで誰もが受け入れられる映画だとは思いませんが見ごたえのある作品です。
妻と女秘書【字幕版】 [VHS]
普遍的なテーマで今見ても全く見劣りしない作品です。脚本、演出とも上手に描かれていて、妻が秘書と夫との仲を疑いはじめる心情が自然に伝わってきて、且つ示唆とウイットに富んでいてとてもいい。『新婚道中記』『孔雀夫人』『天使』あたりの夫婦物の微妙な機微をテーマにした作品がお好きな方にお勧め。秘書役のジーン・ハーロウの恋人役にジェームズ・スチュアートが出ているのも見逃せない。
Gene Clark
傑作アルバムはジャケットに表れる。
このアルバムも正にその典型的な例。
Byrdsの中では他の才能の中の一つだったジーン・クラークがその持てる
才能を一気に花開かせた傑作アルバム。
彼のメロディーメーカーとしての才能や持って生まれた優しさが
本当によくわかります。
少なくともByrdsの成功には彼の才能がかなり貢献していたことも。
そういう傑作には紙ジャケが良く似合う。
この内容でこの値段なら絶対に損はありません。
とりあえず改めて彼に合掌。
ホワイト・ライト
元バーズ ジーン・クラークのセカンド・ソロ・アルバム。 1971年にリリースされたこの盤は正確なタイトルはホワイト・ライトではなく、彼の名を冠したGENE CLARKというシンプルなもの。
当時のシンガー・ソング・ライターブームの最中出されたアルバムなので、マニアの間ではホワイト・ライトで通っていたのです。 3曲目がずばりその曲です。 カントリータッチのゆるいナンバーですが、さすがジーンの声には合っていて名演と成っています。 このアルバムには実はもう一人主役がいて、そうジェシ・ディビスなのですよ。 あのスライド・ギターの名手がプロデューサーなんです。2曲目のウィズ・ツモローでジェシの渋いスライドが聞けます。 ジェシがプロデユースしたアルバムは全部で3枚。 このジーンとジム・プルトの(アウト・ザ・ウインドー)そしてロジャー・テリソンの(ロジャー・テリソンズ・アルバム)です。どれも甲乙付け難い傑作ですが、やはりこのアルバムがひとつ抜きん出てるかなと思います。
ほんと、いぶし銀の様なアルバムなのです。