カンブリア紀の怪物たち (講談社現代新書)
ほかの方も書かれていますが,グールドの『ワンダフル・ライフ』と対になる本にはちがいありません。
二人のバージェス頁岩動物群に対する姿勢としては,グールドがこの奇妙奇天烈動物を“宣伝・普及”したのに対し,モリスはまごうことなき「研究者」。バージェス頁岩動物群の研究者を5人挙げるとしたら?・・・おそらく,高い確率で選ばれるであろう人物がこの本の著者モリスです。
そんな研究者の視点から書かれたこの本は,個人的には『ワンダフル・ライフ』よりもおすすめです。書物としてカンブリア爆発そのものを楽しみたいのであれば,ぜひ,ご一読を。ちなみに古生物の基礎知識などはほとんど必要なく,気軽に楽しめます。
進化の不思議な大爆発 魚たちの上陸作戦 (生命40億年はるかな旅)
進化論は日進月歩なので、このシリーズの内容も、すでに古くなっているけど、その日進月歩の歴史もレビューしておく必要があるので、本書のシリーズ、そしてDVDはもっておいて、いまのデータと突き合わせていく必要がある。科学は試行錯誤の再検討の上に成り立っている。