君のその手を離さない (講談社X文庫 ホワイトハート)
クールで美形。プライドが高く人見知り。
そんな珠希が左遷された田舎の研究所で出会ったのは、年下の妙に人懐っこい律。
干渉されるのが嫌いなはずなのに、妙に距離を詰めるのが上手い律に
いつのまにか慣れてしまい、すんなりと心を許してしまう。
けれど律には珠希の知らない姿があって…?
序盤で律が明らかに珠希を狙ってるなぁ、というのは読者にはわかるのに
肝心の珠希はちっとも気づきません。
一方の律も距離は縮めつつ、しかし強引ではないので好感が持てます。
後半、律の正体(っていうほどのものでもない)を知り
ショックを受け、プライドを傷つけられ、律を拒否してしまう珠希は
臆病でズルイけれど、そういうキモチわかるなぁ、とも思う。
このことがきっかけで距離を置き、それによって自分の想いに気がつく、というのも
ありがちなのかもしれないけれど、自然体で見ていて無理がない。
(まぁ律の正体には若干の無理があると言えなくもないが)
珠希はたぶん、自分で思っているよりもずっと可愛い男で、
そんな珠希が、律は可愛くて可愛くて仕方がないようです。
珠希は律のことを自分より大人だと思っているけど、律もかなりの子供ではないかと。
けれど普段は頼りがいがあって、時々情けない男、というのは非常に魅力的でした。
珠希も律も、どちらも可愛い男で、イラストも併せて楽しめました。
君を離さない
活動再開後WELL COME 2、E−ヨとノリのよい曲が続いていましたが
今回はしっとりとした静かなバラードで、こちらもやはり米米らしい。
サイトで試聴後、ミュージックフェアで実際に聴く事ができました。
“愛する人と出会うのは本当の奇跡なんだ…”という感動的な歌詞と美しいメロディーが印象的。
2番の歌詞にちょっとした仕掛けがあり、聴いていて「あっ!」という感じでそんな遊び心もいい。
弾けたファンキーな曲もいいですが、石井さんの艶っぽい声がいいですね。
ノリノリお祭り騒ぎ系からしっとりバラードまで、という楽曲の幅広さが「いかにも米米!」といった感じ。
期間限定の再結成ではありますが、精力的に活動されていてうれしい限りです!