川の底からこんにちは [DVD]
普段は邦画は、あんまりみません。
一時期とくらべて、大手TV局が作ってる大衆娯楽ものが多いですね最近。だから注目してない。
ケーブルでおすすめ、になっていたのと、最近TVで見かける満島ひかりさんは数秒で判るくらい「素晴らしい!!」
って思う人だったので、録画してみたのですが
素敵でした。
アート系の、小さい映画館とかの作品が好きな人にはお勧めです。
「上昇志向」ばりばりで、イライラしてる人には、お勧めしません。
落ち込んで気力の萎えた方には、いいでしょう。
内容は、一言で言うと「卑屈と、現実を受け入れる、の違い」
みたいな。
また、満島さんの演技には、文句のつけようがないです。満足しました〜!
タンカもばっちり、キレてましたし!!かっこよかった!
「下妻物語」で、アイドルの子が「決め」のシーンでタンカ外したのに賞とか貰ってて、名演の土屋アンナちゃんだろ、その賞は!って思ってたのですが、満島さんは納得、でした。鬼龍院花子の夏目雅子クラス匂わせます。
この現場充実してただろうね、って雰囲気が、伝わってくる。
カメラさんとかが、「いい、この女優」とか思ってカメラ回してただろうな〜、です。
とか思ってたら、やはり満島さんは、この石井監督と結婚されたんですね、納得です。
低予算の為、小道具さん?美術さん?は気になりました。
アップになるのに、スイカが張りぼてなの、ばっちり出ちゃってましたし(丸くない)、
遺骨は、色、量、形、質感、駄目ですね。ポップコーンみたいだった。
おじいちゃんの骨、しかも肝臓で死んだら、あんなに白くないんじゃね?
まあ、でもこれらを許してしまうほど、楽しかったです。
ラップミュージックよりラップみたいなセリフも、よかったです。
表現者 我 語る 魂こがして(CD特典付 本書オリジナル音源収録)
石橋凌氏の言わんとする事が、全て集約されている。
頁をめくるたび、深く浸透していく感じ。
石橋凌氏の生き方に圧倒され、または、自分の生き方を見つめなおし、ぶれない自分を探したくなる。そんな一冊です。是非、一読していただきたい。価値ある一冊と思います。
あぜ道のダンディ [DVD]
本日WOWOWにてたまたま視聴。作品、監督については予備知識ゼロでした。なんとな〜く見てたらいつの間にか過ぎていた110分。本作は、2011年に公開された邦画。監督は川の底からこんにちは [DVD](2010年)、剥き出しにっぽん [DVD]などの作品がある石井裕也氏。1983年生まれ…若い!私は全然知らなかったのですが、2008年国内外の映画祭に特集されその筋ではかなり有名な方のようです(以上Wikipediaより)。
序盤〜中盤まではそこはかとなく…物悲しい。シングルオヤジのダサい友情と崩壊しかけた家族関係、ダサい言動。どこまでもダサく、物悲しい。ここまで見て「あ〜B級タッチのセオリーで友情と家族愛を描く系かw」なんて予想してました。ほぼ予想通りの展開。
が、しかし!ホントに描き出すことに成功したのは典型的な不器用・不細工でひどくカッコ悪い「友情」や「家族愛」ではなく、おそらく監督が独自に持つ「ダンディな」それら、でしょう。一見文字に落としこむとセオリーにのっとってホンワカ&コメディタッチの家族愛・友情を描いており、終盤までストーリーの予想がついてしまうのでそこは批評する方もいるかもしれませんが、これが独自のテンポとノリで描き出されていてなんか惹かれてしまう。なんとな〜くいつも一緒のオヤジ達のダンディさ、そのオヤジ達と子供との絡みが余韻として残る、そんな映画。
同じ路線の友情や家族愛でも本作に見られる描写、表現は本作でしか(この監督でしか)見られないでしょう。まさに本作はB級邦画の秀作です。B級も良いよね、好きな作品がある、そんなあなたに文句なくオススメします。他作品も是非チェックしたいと思いました。出演者の演技も一筆です!
なお、評価についてですが、B級ノリが無理、(一見)暗そうな話がイヤ…な方も踏まえ誰にでも勧められるわけではない、ということで星4つとさせて頂きました。
ハラがコレなんで [DVD]
なんとも独特なコメディ作品。
「粋だねぇ〜」が口ぐせ、義理人情に厚いばかりに人ん家にも勝手に上がりこむ主人公妊婦・光子(笑)彼女を中心としたシュールさあふれる映画。
個性的な登場人物とともに楽しく、しかし破天荒に進むストーリーがなかなか面白い。
ただ終盤はかなりハチャメチャ。何でもアリ的展開のクライマックスは締めとしては強引すぎる。ラストに気の効いたオチがほしかったな。
サイレントK 沈黙のマウンド―野球に生きる横浜商工難聴の左腕エース
横浜商工、社会人野球を経てプロ入りした石井投手の著書。
本書は高校3年夏の大会敗退後に書かれたものです。
難聴というハンデを持ちながらも、スライダーで三振を奪いまくり「サイレントK」と呼ばれる石井投手。
しかし、本書の中で「困ったことはない。むしろマウンドでは聞こえない事で集中できる」と語ります。
普通の人でも、雑音の多い野球では声による意思疎通は困難。
サインによる指示さえあれば充分プレーできるんだ、と言い切ります。
本書では隻腕投手のジム・アボットの言葉が紹介されています。
「障害を背負っているかは関係なく、単にグッド・ピッチャーと呼ばれたい」
となれば、プロにまで登り詰めた石井選手もまた、「難聴の〜」という修辞ではなく「グッド・ピッチャー」と言うべきでしょう。