お元気クリニック愛蔵版 1
楽しい絵。
バカバカしい展開。
脱力のオチ。
重い気分がたちまち軽く明るくなりまする〜〜〜!
テーマは尋常ではない性=ヘンタイの世界なんですが、とても明るく、作者がヘンタイへの興味と共感をもって描いていることが伺われます。
このフェチ系艶笑喜劇の成功は、主人公・多々瀬ルコの、「スラリとしていてグラマーで、美人だけど可愛らしく御侠(おきゃん)なキャラクター」に負う所が大といえましょう。
欄外に記された「愛蔵版」ならではのコメントも楽しめます。
女豹のイブ 1―+お元気クリニック +黒エナメルの女王
著者の乾はるか先生の作品は、ヨーロッパではバンドデシネ(芸術書)のカテゴリーにあり、日本からの輸出品はゼロがひとつ増た価格になっています。イタリアでは「INUI」なる個人誌が出ているほど。それを安価でかんたんに入手できる日本にいてよかったです。
作品は、革の品質感などにフェティッシュなこだわりがみられ、単なるアダルトカテゴリーを超えた手応えがあります。 ストーリーまんがだけではなく画集としても、高い完成感があります。
判る人には、絶対"買い"ですね。