ムーンダンス
前作「Astral Week」〜次作「His Band And Street Choir」と連なる、ワーナー時代の3作は、ヴァンの長いキャリアの中で最も脂が乗り切っていた時代。今回リマスター版がこの値段で登場だ。“孤高の人”とのイメージが強く、とっつきにくい印象のヴァンだが、今作は適度にポップな作風が印象的で、ヴァンを初めて聴く人はこのアルバムから入るといいだろう。
前作ではジャズ畑のセッション・ミュージシャンが奏でる音世界が特徴的だったが、今作は管楽器を多用した、全体的に泥臭くもぬくもりのあるR&Bテイストの演奏中心で、それがまたヴァンのソウルフルなボーカルにマッチして、親しみやすい作品に仕上がっているね。
軽快なジャズ・フィーリングが楽しい、ヴァン流ダンスチューン(2)、ファルセットを多用したゴスペル風名バラッド(3)、ライブで映えそうな力強い(4)などなど、いずれ劣らぬ名演・名唱の名曲ばかり! 40年近く前の作品なのに、もはやため息しかでないよ(笑)。
Moondance
誰かのリストマニアを見て買いました。
それまでヴァン・モリンソンという人は知らなかったので
ファンでもないし詳しくないから、この作品について深く語れません。
なので普通の感想になりますが
とても良いです☆
普段こういうちょっとカントリーで昔っぽい音楽って
聴かないのですが、なんか癒されますね。
最近の曲ももちろんいいですけど、ずっと聴いてると
がちゃがちゃしてるせいか頭が重くなる?ような時がありますが
その時にヴァン・モリンソンに切り替えると
すーっと入ってくるんですよね。情景に溶け込むような。
ずっと聴いていられる感じです。
音がシンプルで優しいというか。
夕暮れ時に聴くと雰囲気でます。
アメリカの田舎とかに似合う。
ライヴ・アット・モントルー1974/1980 [DVD]
正直に言えば、『魂の道のり』、『ナイト・イン・サンフランシスコ』に匹敵する、1公演18曲以上のライヴ映像であってほしいところです。
ですが、単独ライヴよりはそれぞれちょっと短くて、ディスク1の1980年は、15曲。ディスク2の1974年は、9曲。合計143分。
ジャズ・フェスティヴァルという状況のなかで、ソウルフルというよりメロウでファンキーですね、ヴァンは。
一番の見どころは、ディスク2のなかばで、ヴァンが2曲ほどサックスを演奏しているところでしょう。うまいのかどうか、ぼくにはよくわかりませんが、ヴァンがサックスを吹く姿は興味深かったです。
日本語字幕はありませんが、まあなくても大丈夫な内容です。歌詞・対訳もついていません。と言うと、輸入盤でもいいようですが、輸入盤はいまどき珍しくリージョン・コードが1に設定されていますので、日本向けにリージョン・コードが2に設定されていることが、この日本盤の最大の売りです。
ラスト・ワルツ 特別編 [DVD]
LDでも持っているし,LDを見返すためにLDプレーヤーを買い直しまでしたが,DVDの音と画像とメディアのコンパクトさはとても魅力的なので,購入。
この作品,田舎の高校生の時,生まれて初めて映画館で見た音楽映画で,思い入れも強い。今日,DVDで生まれ変わったようなきれいな音と画像で見直して,改めてよい映画だと感じた。
DVDならではの良さが一杯。おまけのセッションは措くとしても,様々な人が声で出演する音声解説,監督とロビーのインタビュー,英語の字幕ではじめてクリアにわかった悪行の思い出・・・よい買い物でした。
アストラル・ウィークス
デジタルにはデジタルの美点があり、アナログも同様である。これは当然である。
しかし、デジタル>アナログには決してならない。その理由は、このアルバムを聴けばわかる。
ディランが言った「最近まともな音を出してる人間がいねえ」の「まともな音」とは、まさにこのアルバムの音です。
原始的な作業の中で生まれる録音が、いかに不思議な生命力を秘めているか。まぁそんなものは作品によってピンキリで、音が良くてもゴミな作品は多いんですが、このアルバムは最良の成果の一つです。
素晴らしいエレクトロニカ作品はおそらくこれからも沢山作り続けられるでしょう。しかし、このアルバムのような録音はおそらく今後一切生まれえません。