砂の器 [VHS]
松本清張作家活動40年記念としてテレビ朝日が制作した作品。
松竹映画版より原作に近く、2時間の枠で複雑な原作をテンポ良くうまくまとめています。
犯人を憎み必ず手錠をかけてやるという強い執念を持つ今西刑事を田中邦衛が、そして冷酷で狡猾な犯人・和賀英良を佐藤浩市が好演しています。
捜査を積み重ねて和賀が犯人だと推測されるも、自殺や殺害により証人は生存せず物的証拠もなく、結局逮捕は和賀の自供によるしかないことになる。「和賀英良は冷酷な男だが、本浦秀夫は違うと思う。私はそれに懸けてみる」として今西が真正面から和賀と向き合い自供に追い込んでゆく。これは映画にはなかった場面で、じっくり時間をかけていてこのドラマの見所です。
もちろん松竹映画版は深く感動しましたしいろんな意味でよい作品でした。一方このドラマは刑事ものの色合いが強く映画とはまた違った良さがあります。
アクチュール No.21 (キネ旬ムック)
ドラマ等で活躍し始め、ミーハーな私は即ファンになり、書店で見付けた時に欲しいけどどうしようと悩みながら、結果、購入しました。
ちょうど沖縄でドラマの撮影をされてた頃なのでしょうか??
短い髪型が童顔を更に強調してかわいらしくなってますね(*^ω^*)
今秋公開の『ツレうつ』も楽しみです。
クライマーズ・ハイ [DVD]
85年に御巣鷹山に墜落した日航機事故を追った地方新聞社の熱い男たちのドラマです。
面白い。そして熱い。
NHKで放送された時にその緊張感に釘付けになりました。味のある出演者たちの火花を散らす演技合戦は見ものです。
特に主人公を演じた佐藤浩市、渋すぎます。同年代の男として職場で上と下の板ばさみになる苦悩や、家族との葛藤は共感させられます。
音楽や映像もかなりがんばっていて最後まであきさせない作品です。日航機事故を扱った重い雰囲気の漂う話ですが、エンターテイメントととしてよくできた作品なので是非多くの人に観てもらいたいと思います。
SAMURAI CODE [DVD]
電通が製作し、プロダクションはROBOT。それも監督は羽住英一郎という「超」贅沢な
スタッフで作られたドラマである。
脚本も「つみきのいえ」でオスカーを獲った平田研也、スコアも川井憲次ってもうこれ凄いことに
なっている(笑)。
内容はもうマークXの壮大なコマーシャルなのだが、ストーリーがきちんとしている
ので、特に気になることもない。
主演の佐藤浩市は15″CMでもカッコいいが、本作ではさらに磨きがかかっている。
かばん、コートは必要とせず、ビニール傘など持たない男。こんな管理職がいたら、さぞ仕事も
やりやすいだろう。
時計はIWC、靴はジョン・ロブ・・・と全て具体的ブランド名を出しているのもあまりに
直球なのだが、これまた嫌味にならないから不思議。
ロケ地も当然「日本のハリウッド」茨城、などということはなく、都内と横浜みなとみらいで
行われており、お洒落さも抜群だ。
うかうかしていると、映画業界にも代理店の製作陣が入り込んでいくかもしれない。
「映画を広告する」役割から製作委員会の幹事を経て、いよいよ本業で儲からなくなった代理店の
出番かも(笑)。まあ電通は横浜・鶴見に自社スタジオも持っているしね。
特典映像はメイキングとインタビューなどが収録されている。
羽住組恒例のロールカット集も欲しかったところだ。星は4つです。