complete BEST SELECTION
CMソングや歌番組を賑わせていたころから早10年以上。
当時独身で、彼氏とのドライブに聴いていた中西圭三の曲を、現在は子供と一緒に毎朝のこども向け番組で聴くようになり、また聴きたくなりました。
私と同じように思っている方にはとてもオススメの1枚です。
SONGS
90年代前半にミリオンを達成したZOOの「Choo Choo TRAIN」。
2000年代半ばに、再びEXILEのカバーが大ヒット。
シングルの売り上げこそ、シングル・バブル時代と比べれば大したことないけど、
その後のEXILEの人気振りを鑑みれば、「Choo Choo TRAIN」の力は大きいと思う。
1もまたZOOに提供した楽曲のセルフカバー。このアルバムの中でいちばん好き。
「Choo Choo TRAIN」のサビを聴けば分かるけど、ZOOの曲(※圭三さん提供曲)って、圭三さんがサビをソロで唄ってます。
ZOOのメインボーカル(サツキ)は女性で、声量があまりあるとは言えないので、圭三さんのヴォーカルがかなり目立ってます。
4は先輩の池田聡への提供曲。面白みがあまりなく、駄曲に感じます。
5・6はICE BOX。「冷たいキス」は予想よりも売れましたが、そんなに好きではありません。
「落日」の方が、セルフカバーで圭三さんの魅力を引き出していて好き。
7は米倉利紀への提供曲。この曲かなり好き。米倉さんよりも歌いこなしてます。
8は郷ひろみ。つまらない曲です。
9はブラックビスケッツによってミリオンヒットとなった有名な曲。
…でも、「Choo Choo TRAIN」と違って、「Timing」は盟友コニタン(小西貴雄)との共作なのです。
この曲に関しては、私はブラビによる原曲の方が好き。ビビアンの元気な声に励まされます。
10はASAYAN出身の亜波根綾乃への提供曲。実力があったのに今はどこに?
11はその名のとおり、『びっくり箱』のようにいろんな曲がごちゃ混ぜになったメドレーみたいなものです。
ZOOへの提供曲で2番目にヒットした「Gorgeous(ゴージャス)」が一瞬ですが織り込んであります。
ぜひ1曲フルの圭三さんによる「Gorgeous」のセルフカバーを聴いてみたいものです。
「SONGS 2」がいつの日か発売されることを、ひそかに心待ちにしております!
冬木透 CONDUCTS ウルトラセブン [DVD]
とても真摯な音楽DVDです。安易なTVフィルムの転用は皆無でひたすらコンサートの様子を記録していて好感がもてます。「あの楽器がこんな動きをして私たちが子供の頃から慣れ親しんだ曲を表現しているのか!」という感動にあふれています。本来クラッシックコンサートでは邪道とされる楽章間の拍手もしっかり収録されています。これはプロの演奏家にとって不愉快だったのでは?と思っていましたがビデオに映っている演者の表情からはそれはうかがえずほっとしました。この拍手はCDでは収録時間の関係からかカットされていただけにDVDの処理には当日コンサート会場にいたものにはうれしいしものです。
この日は指揮者である冬木透さんの74回目の誕生日、その「ハッピーバースデー」シーンも収録。またこの日はお元気であれば間違いなくこのコンサートに携わっていたあの実相寺昭雄さんがこよなく愛した夜行列車のひとつ「富士・はやぶさ」の最終運行の日でもありました。このビデオも素晴らしいのですが実相寺さんの演出するそれを見てみたかった。この日のコンサートはそんなM78星雲の住人になられた方たちの元にもきっと届いたのではないでしょうか?「ウルトラセブンのうた」を合唱する子供たちの振り付けもなんかよかったです。歌詞が一部違っているのは気がかりですが。
マイナス面としては解説書が単にコンサートパンフレットのCDジャケットサイズのものしかないこと。素晴らしい演奏をしてくれた東京交響楽団のメンバーの一覧もない気の利かないパンフレットです。しかしそのマイナス面を補って余りあるDVD。まさに「伝説」となりえるコンサートです!
SINGLES
「ぱわわぷ体操」で小さな子供たちの心をつかみ、「ぼよよん行進曲」で更に人気再上昇の中西圭三さん。
シングルでは「Woman」が42万枚、「You and I」が35万枚、「眠れぬ想い」が19万枚、アルバムでは「Steps」が54万枚、「Starting over」が42万枚を売り上げ、90年代前半が絶頂期でした。前述の2作のオリジナルアルバム(共にオリコン初登場1位)の次に発売されたのが、このベストアルバム「SINGLES」。48万枚のセールスを記録しました。
デビュー曲からA面曲を12作、オリジナルアルバム未収録のカップリング曲を3作、そして当時の最新シングル「Kiss, Merry Xmas」を収録。
このベスト(シングルコレクション)アルバム以降(アルバム「graffitti」以降)は、ギターサウンドを意識した「SO BAD」(佐橋佳幸氏アレンジ)をはじめとして様々な音楽にチャレンジしており、アレンジャーも盟友の小西貴雄のものが少なくなります。
そのため、このベストは第1期の中西圭三の集大成といって良いでしょう。特にお勧めの曲は、「君は君の誇り」「眠れぬ想い」「Kiss, Merry Xmas」。
中西圭三の世界に興味を持った方は、アルバム「Steps」がお勧めです。全曲捨て曲なしのエバーグリーンな元気になれるアルバムです。
特に最後のトラック「Presious Love」は最高です。
その他では、他アーティストへの提供曲のセルフカバー「SONGS」、「Midnight Groove」「Moonlight Groove」も必聴です。