リバティーンズ物語 ピート・ドハーティとカール・バラーの悪徳の栄え (P‐Vine BOOKs)
THE LIBERTINESの成り立ちから活動休止までをストーリーとして記録したノンフィクション・ドキュメンタリー。
メンバーたちをはじめ、アランマッギー、ジェフトラビス、リサムーリッシュ など関係者による充実したインタビューや証言をしっかり集めたうえで構成されているため、真実味があるし、内容もドラマチックだ。
確かに、どこまでが真実の記述かわからなくなるほど、著書ピートウィルシュのかなり偏った視点で書かれた部分も多い。
しかし、ドキュメンタリー本として、ひとつのストーリーにまとめるには、ある意味必要な要素だと思うし、
ヒューマンドラマとしても感情移入できる要素がある。
ロックバンドのドキュメンタリー本としては傑作本だと思います。
グレイス・ウェイストランズ
今作のインタビューでピートは「自分のソングライターとしての実力がどこまでのものかを試してみたい、(これから)探していきたい」と語っていた事を思い出した。
彼が薬物やその他云々の障害から抜け出し、遂に本気(リバ再結成の為に、2年かけてカールを説得するとまで宣言したぐらいだから)になったという事であろう。曲からもそれが伝わってくる。刹那に音楽を追い求めていく感覚で溢れたアルバム。