ベスト・オブ・マリア・カラス「カラス・イン・ポートレイト」
LPで聞くと、どうしても録音の古さが気になってしまったのだが、このCDは1曲を除いてARTリマスターがなされていて、その効果たるや素晴らしいの一語。カラスの素晴らしさはもちろんのことだが、その歌声を新鮮に聞かせてくれたことに大いなる悦びと感動を禁じえない。素晴らしい1枚。
ベスト・マリア・カラス100
オペラを聴いたことがない人でも、マリア・カラスという歌手の名前は知っている。
本CDは没後30周年記念版であるが、CDのタイトル帯のキャッチコピーそのもので、オペラ入門者からカラス・マニアの方まで納得の100曲!だろう。是非、一気に聞いて、マリア・カラスの歌声に浸ってほしいものだ。それに価格も6枚組¥3000円(税込み)でお買い得だ。すこし、マニアチックに鑑賞のツボをいえば、彼女と競演してしている男声の豪華な歌唱も楽しみである。もちろん、現代オペラ歌唱と比べると時代かかった表現ばかりであるが、歌の本質について、彼女の真摯さが伝わる良い編集といえる。是非とも、一気に聞きとおして彼女のひいてはオペラの魅力の虜になってほしい。
今甦る幻のマリア・カラス [DVD]
~正直言って期待外れでした。
今まで極々一部しか見られなかったノルマの舞台もあっという間に終わってしまうし。
でも、ホンの一部でも彼女のノルマが見れたのは良かったかな。
カラス物は出れば売れるので「商品価値」はあるかもしれないけど、そのうちメジャーレーベルからもっと画質の良いのがでるでしょうね。マリアのすっごいファンで、とにかくカラ~~ス物ならなんでもイイ!という人にはどうぞ。でも正直私の感想では、この価格を払ってまで見る値打ちがあるかと言うと、「?」です。~
コベントガーデンのマリア・カラス〈クラシ [VHS]
1962年11月4日のコンサートの、ドン・カルロ~世のむなしさを知る神とカルメンのハバネラとセギディーリャ(指揮ジョルジュ・プレートル)、そして64年2月9日、ゼフィレッリ演出のトスカ第2幕(指揮カルロ・フェリーチェ・チラーチオ、カヴァラドッシ役レナート・チオーニ)が入っています。前半3曲はともかく、後半のトスカに関しては、声や演技の迫力も、カメラの撮り方も、映像の質もとても良く、完璧で、その後「歌に生き、恋に生き」に入っている58年のパリ・オペラ座のトスカの魅力がほとんど感じられなくなるほどでした。
「歌に生き、恋に生き」(パリ・デビュー) (la callas... toujours Paris 1958) [DVD]
昔から知識として「ソプラノ歌手マリア・カラス」は知っていた。多分、流れている声を耳から何度も聴いていたことだろう。
「永遠のマリア・カラス」が広島で上映され、妻が友人と見に行って「素晴らしい」と感動しているので、丁度「見体験!」
シリーズで出ていたこの「歌に生き、恋に生き」と「ハンブルク・コンサート」を求めた。
いや、参りました。
「歌声」もともかくも、彼女のこの「華やかさ」「艶やかさ」はどうだろう35歳の脂の乗りきった姿。
嫌味でなく、世界を我が物にしている自負に溢れた輝く瞳。
パリ・オペラ座の客席にいた人だけでなく、欧州12カ国のTVでの視聴者も、そしてこのDVDで初めて彼女に出会う人も、
この素晴らしい舞台に背筋が「ぞくっ」とし、信奉者に変わっていくのではないだろうか。
画面はTV放映を編集したもので、やや振れや乱れがあるが気になるほどでも無い。
各曲の前の簡単な解説も私のような素人には親切で助かる。
この58年とハンブルクの59年の画面からは同じ印象を受けるが、ハンブルクの62年では異なった雰囲気が漂っていると
感じるのですが・・・。
でも、とにかく凄い!