ラヴソング [DVD]
いままでレンタルで見ましたが、先日ふと思い出してふと買っちゃいました。何度もみたくて。
レオンライが好きで見たDVDでしたが、このふたりの関係にすっかり共鳴!
マギーチャンの強がって頑張って生きている姿と、長い年月を経てもなお心のよりどころになるふたりの関係が見ていて大好きです。
特に雨に濡れたふたりが、タオルでレオンライがマギーチャンの髪を拭いてあげるシーンで、距離が近いふたりが感情が高まってついにHしちゃう過程が、ものすごく気持ちが溢れ出て引き込まれます!このシーン大好き!
天使の涙【字幕ワイド版】 [VHS]
ウォンカーウァイ監督の映画を見るまで、私は 中華圏の映画に バタ臭い古くさい何かにつけて四千年の歴史を出してくる 。と、ほぼ差別意識に近いイメージを持ってましたが、これを見てイメージが変わりました。と言うか、虜になってしまった。 愛を求めるが、相手に拒否されたり 気付かれなかったり 死んでしまったり。 色々な人間の 色々な愛情表現と 求めた結果 を 蜘蛛の巣の様に張り巡らせた映画です。 普通の恋愛映画ではありません。起承転結ハッピーエンド的な流れではないです。 これがこの映画の全く退屈させない一つの要因。 そして色鮮やかなシーンと印象深い音楽。演技力、ルックス共に世界トップレベルの俳優達。カメラワーク、編集。 全てが組み合わさり、心に染みる映画を作り出してます。 設定が非日常的なシーンが多いが、とっぴな感じがありません。レオンライを始めとする俳優の演技、ロケーション、そして愛情を求めた人なら分かる、ほろ苦い味わいを表現してるストーリ―が、すんなりと映画の中に見る人を引き込んでくれます。 ラストシーンのミシェルリーの寂しげな表情がこの映画の全て。
玻璃(ガラス)の城 [DVD]
この映画は、二組の男女に仮託して香港返還前を回顧し返還後への希望を
綴る作品だが、その視点は多分に懐古的だ。
香港大学に通ういわばエリートの男女による、
欧米のロマンス小説を模倣したが如き恋愛模様は
エピソードにせよ展開にせよどこかステレオタイプで既視感が漂う。
二人のテーマ曲「try to remember」も、
使われ方があまりにも古典的な為、作り手の思い入れほど観客の胸を打たない。
本編では、客観的には不倫の果ての死である主人公たちの結末が提示され、
その上で当事者たちの側から二人の生涯にわたる恋愛に
感傷的な正当性を付与していく。
のみならず、主人公男女の特に女性がいかに魅力ある女性であったかが
他の人物たちの台詞も通して強調され、劇中での偶像化さえ図られている。
また、これは意図的な演出なのか不明だが、
主人公二人は設定の上では中年を迎えてもあくまで若々しい風貌のままであり、
年相応に老けて世俗にまみれていく周囲との差異が視覚的にも際立っている。
だが、私は主人公たち及びその恋愛を美化するそうした手法に
ことごとく作為的で白々しいものを覚え、
二人の恋愛に全く感情移入も出来なければ肯定感情も抱けなかった。
むしろ、親たちの恋愛に当初は反発しつつも理解していく子供たちの方に
卑近な共感や感動さえ覚えた。
過去への感傷的な懐古より未来への希望と自負を描いた点を高く評価したい。