マッギン・クラーク&ヒルマン
何年頃か忘れたけれど、彼等の大阪公演を見に行った事がある。おそらく、そこにいた皆は日本では遂に見る事のなかったバーズの再演を期待していた。
ステージはマッギンを中心に進行していた。だが、さすがにこの頃はもうバーズの全盛期にはほど遠く今一盛り上がらずに時間が過ぎた。当然聴衆の反応が上向くのはほとんどがバーズ時代のヒット曲ばかりだった。
クラークは少し控えめに、左端で歌ったりハーモニカをプレイしていた。
その彼がこのアルバムの「バックステージ・パス」で突然ホールの渦の中心になった。実は、私もこの曲がアルバム中で一番のお気に入りだったが、全体に漂うマッギン色に押されていた気もした。
曲はコーラスの「ヘイ、ヘイ、ホー」で一気に聴衆を乗せて、皆が立ち上がって手拍子を打ち歌い始めた。クラークのうたにこだまするように大阪サンケイホール(だったと思う)がレスポンスのコーラスをうたう。感激的な時間だった。何よりも、この反応に驚き、狂喜していたクラークの姿が印象的だった。勿論、マッギンは少しシラケた顔をしていたのだが。大阪のファンもこの曲が好きだったのだ。クラークは聴衆に投げキスを繰り返し、自分の歌がそのコンサートのピークを作った事の喜びを隠さなかった。
私はバーズ・ファンであり、個人として特別に誰がご贔屓と言うものではないのだが、この夜はクラークが最初は「醜いアヒルの子」だったように思えて仕方がなかった。勿論彼は、先の一曲だけで優雅な白鳥になってコンサートを終わったはずだ。
次作からクラークはプロジェクトを外れてバンドはM&Hになった。クラークはいつも追い出され易いキャラなのか、本人の尻が軽いのか。彼はソロにもどった。
このアルバムは3人の個性が上手く配された、CSN的な良質のプロジェクトの記録でありますが、私にとっては、あの「バックステージ・パス」で日本に来て良かったと言う顔をしていたクラークの思い出にも繋がるアルバムなのだ。
ROCK AND ROLL DOCTOR
本当に素敵な曲ばかりでした。アーティストも大物ばかり!!!
しかもあの桑田佳祐もこのCD制作に参加しています。
桑田&サザンファンも必見ですね!
肝心のロックはというとどれもこれも素晴らしい物ばかりでした。思わず感動してこちらの世界へと入ってしまいました。
今まで私はロックというもので感動はしませんでした。
それほどにまでこのCDはすごいのです。
とにかく幻的CDなのでぜひぜひ買ってください!お願いします。