ニューアベンジャーズ:コレクティブ (MARVEL)
映画公開の効果とはいえ、「ハウス・オブ・M」と「シビル・ウォー」とを繋ぐニューアベンジャーズのストーリーがここまでしっかりと邦訳されるとは思いませんでした。「ブレイクアウト」「セントリー」「コレクティブ」と時系列に沿ってストーリーが進みます。構成されたメンバーは 次の「シビル・ウォー」で解体しますので、長いアベンジャーズの歴史の中では余りにも短く特殊な構成メンバー(オリジナルメンバーのアントマンやワスプ、マイティソーは出ませんし…)でのストーリーですが、現在に至るマーベルの世界観が深まることは間違いありません。
しかし、ニック・フューリー不在のシールドが、これほど信用できない組織になってしまうとは情けない…。3冊読み終わっても、シールドの内部分裂やマグニートーの今後の動向の問題が残されているので少し歯切れが悪いかも知れませんが、そうした展開こそがマーベルらしいと言えるでしょう。スパイダーウーマンの2重スパイの謎や「ハウス・オブ・M」の後日譚が一応の完結を見せていることで良しとしたいと思いますし、セントリーのオリジンのフェイクとしてのプレゼンテーションや展開には これまでのアメコミに見られなかった斬新さがありました。ニック・フューリーがシールドを離れる原因となった「シークレット・ウォー」は、ペイントワークの素晴らしいミニシリーズでしたから、これもいつか邦訳して欲しいと思っています。
次はいよいよ「シビル・ウォー」。もう5年以上前の話ですから、是非キャプテンアメリカの暗殺までを掲載してもらわないと、現在のマーベル世界が理解出来ないと思いますので、頑張って編集して欲しいと思います。
同月に発売される「キャプテン・アメリカ;ニューディール」ですが、ジョン・キャサディの美麗で緻密なアートで “9.11”後の現実の社会情勢に真摯に立ち向かうキャプテンアメリカをリアルに描いている名作です。テロを受けたアメリカは イスラム原理主義と どう向き合うべきなのかを考えさせられる、とても深く重みのある作品です。もう随分前の作品になってしまっていますが、是非一読をお勧めします。
イタリアン・ホラーの密かな愉しみ―血ぬられたハッタリの美学
数多いホラー映画でも重要なイタリアンホラーで一色の貴重な1冊。
イタリアンホラーに多少でも興味がある人には読み応えのある内容。
ただページ数が少なかったのともっと多くの作品解説が欲しかった。
食人族 てんこ盛り食人愛好家盤 [DVD]
「これがホラー映画なのか」、という問いは別として、人間が何の尊厳もなく遊び半分に殺される。一方で愚かな連中が、虫けらのように食料資源として食われる。殺伐としたコンセプトにあって、このあっけらかんとした明るい、ノリがせめてもの「救い」です。結局下品なやらせ映画なんだけど、後のトロマ映画に通じる、ブラック・ユーモアがなかなか捨てがたい。凝ったゾンビ映画よりも、この映画のアホらしさがたまらなく好きな時があります。
食人族 [DVD]
DVDは買うより借りる派なんですけど、近くのビデオ店には置いていなく、新しくできた大型の店で見つけて見つけるや否や手に取り借りました。
数年前から楽しみにしていたので、わくわくしながらセットしてプレイムービー。
グロばかりが目立つ作品と思う方もいるかもしれませんが、本題は「未開人と現代人、どちらが野蛮か」です。
刺激を求める現代人ですが、その刺激のためになんでもやるのも確かに野蛮ですね。
そしてそれを楽しみにする視聴者も。
ある意味、マスコミと視聴者?映画製作者と私たち作品を観る人?
みんな結局は野蛮ってことですかね。
亀の解体はすごいです。
思わず見入っちゃいました。
映像も古い割りにとても綺麗。観ていて気になりません。
正直、現代のスプラッターやその他の映画より面白いです。
ツァラトゥストラはかく語りき
中3~高1にかけて、それこそ毎日のように聞いていました。30年振りに聞きましたが、全く色褪せていません。珠玉の名曲集です。知らない世代にも是非聞いてほしい。聞いて絶対損はなし。知ってる人は再発見を!!